つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

下着ドロの過去持つ大臣では権威がない

 このほど行われた安倍内閣の改造では、どうも人騒がせな議員がやはり入閣したようです。昨日、小生が参加している横浜の地域興し勉強会・エネルギー問題研究会グループが中華街で宴会を開いたのですが、その席上でも話題になりました。とりわけ焦点になったのは、復興大臣に就任した高木毅なる議員のことで、なにやら彼には女性の下着泥棒の過去があるとか。
 新聞によれば、高木議員は30歳くらいの時に合鍵を作って女性の部屋に忍び込み、下着を盗んだとのこと。それ以前の学生時代(東京の私大)にも同様事件を起こしており、まあ常習犯であったようです。しかし、父親が地元福井で市長をするなど有力者であり、いずれも闇で示談にし、”犯罪”にはなっていないようです。
 ですが、地元では有名な話であるとか。なぜなら、選挙のたびに暴露、中傷ビラが撒かれ、対立候補は必ずその事件を持ち出して高木氏を攻撃するからです。でも、福井県以外に住む人間には皆目分からない話で、小生も今回初めて知りました。福井県の選挙民は辛抱強い、よくそういう人を6回も当選させてきたものです。過去を引きずりながら当選を重ねてきた高木議員ともども敬意を表したいと思います。
 われわれの宴会では、元県会議員氏が「そんな奴を大臣にすること、いや議員にしていること自体問題だ」と憤るのですが、別の一人(元キャリア国家公務員)は「だれだって若気の至りというのがある。過去に起こしたハレンチ事件でその後一生棒に振られることもない」と弁護して対立、そこで激しい論争になりました。
 では、お前はどう考えるかと問われれば、小生はどちらかと言うと元国家公務員氏の考えに近く、それほど過去を蒸し返す必要はないのではないかと思います。だれにだって若気の至りはある、たとえ懲役を食らうような犯罪を犯したとしても、回心したのであれば、再起のチャンスは与えらえるべきだと考えています。で、公務員、議員、公的団体、マスコミOBが多い宴会出席者はだいたい小生と同じような意見でした。
 確かに、議員は清濁併せ呑むような人の方が概してパワー、行動力を持っており、清廉さだけが売り物のような議員ではしょうがないというところはあります。金に汚い議員ほど選挙民の力になり得ると言われていることも事実です。でも世間一般の反応は、われわれのような政治ずれした人間とは違った感覚を持っていることでしょう。
 特に今回は、事がハレンチ罪であるだけに、女性には反感を持たれやすい。そこで心配してしまうのは、高木復興大臣が今後、東日本大震災の現場を訪問した際、さまざまな形で揶揄されるでしょうし、大臣の権威が否定される恐れもあります。その意味では、早い段階の適当な時期に交代した方がいいように思います。

 上の写真は、松江と出雲大社をつなぐ一畑電鉄の大社駅構内。