つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

海外でも大相撲と総裁選の結果に注目

 今月中旬12日夜から10日間、トルコを旅行してきました。往復カタールのドーハ経由の乗り継ぎですから、往路は都合20時間以上。老骨には大変疲れました。しかも10時間以上乗り続けの空の旅は久しぶり。エコノミー席の狭さは閉所恐怖症の小生にとっていやでたまらないので、特にトイレへの緊急性もないのにしばしば後ろの空間に行って体操をしていました。でも、心配していた時差(トルコと日本の間は6時間)による身体の不具合は、旅行先でも、帰国後もなく、その面では今後も時差あるところに旅行できるのかなとの自信を持ちました。
 その旅行中、幸いにも移動のバスの中にフリーWi-Fiがあったので、スマホで気になる日本の情勢を追っていました。一つは大相撲の結果。御嶽海は大関になる星を獲得できるのか。栃ノ心大関カド番を脱出できるのか。何よりも久しぶりに出てきた稀勢の里がどうなるか。このブログを書いている時点でその結果は出ました。御嶽海の大関昇進栃ノ心のカド番脱出は可能性が高いとみていましたが、御嶽海はダメ。稀勢の里の方は連敗で負け越し必至、引退と踏んでいましたが、案に相違して10勝以上の勝ち星を挙げ、一応合格となりました。
 もう一つの関心事は、自民党の総裁選です。事前のマスメディア報道などから、安倍晋三氏の勝利は予測できたので、関心事は石破茂氏との票差がどう出るかという点。結果は、安倍553票対石破254票でした。ダブルスコア以上ですから、ぱっと見は安倍氏の圧勝の感じがしますが、地方票だけ見ると、獲得票率が55%対45%と肉薄しています。これは意味深長です。
 国会議員は派閥の決定に従わざるを得ないし、人事や選挙を考えれば総裁の意向に逆らえない。結局、「寄らば大樹…」で安倍寄りになるのは致し方のないこと。ですから、注目されたのは地方票でした。これは末端の安倍氏への評価、人気度を測る物差しになるわけですが、たった10ポイントの差は安倍氏にとって内心忸怩たる思いがあることでしょう。末端の自民党員は長期の安倍政権にうんざりしているし、モリカケ問題での彼と彼の妻の横暴ぶりにいささかの不快感を感じていた結果だと思います。
 自民党員にもそれだけの不満があるなら、一般有権者はなおさらでしょう。そこで、安倍政権の今後はどうなるかですが、薄氷の上を歩く感じがします。来年の統一地方選、いやもっと国政への影響力を持つ夏の参院選で、自民党批判というより安倍嫌いということで自民党の獲得票はかなり減るのではないでしょうか。そうなると、やはり安倍首相辞任を求める党内の動きが出ます。今回の結果を見る限り、やはり「安倍政権の終わりの始まり」いや「早々に終わる流れはすでに始まったのではないか」と予測させます。あるいは、後の任期3年どころか、東京オリンピックまでも持たず、今後1年くらいで首相交代の可能性が出てくることも考えられます。


 上の写真は、トルコ最大の観光地カッパドキアの風景。キノコ形の岩が面白い。