つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

次は菅義偉というのは自然な流れかも

 先週土曜日、晴天の暖かい陽気に誘われて、新宿御苑に行ってきました。早朝に行われた自民党の「桜を見る会」に出席するためです。小生は自民党の機関紙に定期執筆しているので、毎年招待状が来ます。土曜日朝早く横浜から新宿まで行くのはかったるいのですが、幸か不幸か、自宅近くにみなとみらい線馬車道駅があり、そこからほぼストレートで新宿三丁目駅まで行けるので、のぞきに行く気になりました。

 ソメイヨシノはすでに葉桜になりつつあったが、別の数種の桜が咲いている。気候にも助けられ、観桜の雰囲気は申し分なしです。その分、自民党支持者が全国から集まったようで園内はものすごい人込み。例年、歩いているうちに必ずだれか知り合いに会うのですが、今回はだれも会わない。じゃー、何か食べようと思って食べ物の配布場所に行けば、これも長蛇の列で、何もせずうろちょろするばかりでした。それで、小一時間ばかりいて早々に帰りました。

 あとでネットで知ったのですが、このイベントでもてもてだったのは、安倍総理でなく、「令和」の看板を掲げて一躍時の人になった菅義偉官房長官だったとか。彼の周りはひっきりなしに人が群れ、一緒に写真を撮りたがっていたといいます。小生は今年その姿を目撃していませんが、昨年のこのイベントでは、目の前に菅氏がいて、いろいろな人たちと記念撮影している風景を目撃しました。

 実は、小生が住む横浜市西区は菅氏の選挙区の一部であり、関係のない政治家ではないのです。それどころか、機関紙に書く行きがかり上、自民党の”準支持者”として彼に投票しています。小選挙区制で、野党が嫌いである以上、他に選択肢がないとも言えますが、、。では、実際のところ、菅という政治家をどう見ているかですが、小生はそれなりに評価しています。

 この人は、秋田県湯沢市近くの農家出身で、集団就職で上京、就職したあと法政大学を卒業。その後に横浜選出の代議士の秘書となり、横浜市議から衆院議員に上がった苦労人です。まず、近ごろ政界で幅を利かす二世、三世議員でない点が気に入っています。たたき上げでも、田中角栄鈴木宗男氏みたいなギラギラしたところがない。出世欲はあるのでしょうが、それを表に出さない点は素晴らしいと思います。

 政治家は政策を実現してなんぼの世界ですが、彼は総務大臣として「ふるさと納税」を成立させ、消費税アップに努力し、今は携帯電話の料金引き下げにも尽力しています。これも実現しそうです。ポーズばかり取って何も実績を上げない議員が多い中で、出色です。しかも、彼はあまり自分の手柄を自慢しませんし、権力主義的態度も見せない。小生の住むマンション住人や近所の人(もちろん彼の選挙区の人たち)には、熱狂的な菅ファンがいますが、うなずけるところがあります。

 今、安倍氏が任期満了前に退任したら、次期総理はだれになるかという話がテレビのトークショーなどでされており、菅氏が最有力候補に祭り上げられています。本人は記者会見でその話を持ち出され、微笑んで否定していましたが、内心してやったりの気持ちでなかったかと思います。小生思うに、理屈っぽく、人心を得ない石破氏や、禅譲期待で戦う姿勢も自らの政策も見せない岸田氏よりは、官房長官の菅が次というのは、ある意味自然の流れなのかも知れません。

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上の写真は、新宿御苑の桜と「桜を見る会」の風景。