つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

貴景勝の怪我、体重と身長のアンバランスが原因

 大好きな大相撲の夏場所が始まって、時にはBS放送で幕下から中継を見ています。幕下には、今、大鵬の孫がいるし、琴桜の孫もいる、さらには朝青龍のおいとかもいます。現役時代、その真面目さから応援していた魁皇浅香山部屋の力士2人も幕下上位で頑張っています。ですから、目が離せません。力士は十両に上がって一人前。幕下上位力士は、十両を目指して必死になっているので、彼らの取組は、小生にとっては、十両より興味があります。

 小生はもともと小兵力士が好きなので、十両で言えば若隆景、蒼国来、翔猿に頑張ってほしいと思います。幕内はなんといっても炎鵬、石浦。炎鵬は身長が170センチに至らず、体重も100キロに達しないのに、多彩な技で巨漢力士をほんろうしています。足取りなど実に小気味いい相撲で、小生も大好きです。彼を見ていると、相撲は体のでかさだけじゃないんだな、やはりスピードと技の切れもあるんだなとしみじみ思います。

 ということで、話題は貴景勝に移します。彼は今場所、御嶽海との取組で右足じん帯を損傷しました。取組では勝ったものの、すぐにへたり込んだのです。もろ差しで寄り切っただけで、見ていてもどこに損傷の原因があるのかは分かりませんでした。注目力士だけに興行的な問題があったのか、数日休み、再出場しました。ですが、見た目は痛々しげ。案の定、碧山にはたかれて前にばったり、こんな相撲では観客も切なくなってしまうだけです。けがをした以上、十分、休養を取るべきです。

 貴景勝の怪我について、小生なりに分析すると、御嶽海をもろ差しで寄り切った際、かなり腰が深く入っていました。つまり、半ばさばおり、腰を折られる状態になってしまっていたのです。そこで、足を必要以上に伸ばして踏ん張ろうとし、じん帯を痛めたのでしょう。彼は突き押しの相撲取りですから、まわしを取る相撲に慣れていない。あの場合、相手の体のどちらかに寄せ、一方のかいなを返す形にすれば良かったのですが、そういうテクニックには不慣れだったのでしょう。

 それにしても、あの程度で休場するほどの怪我になってしまうとは、今後が思いやられます。要は、彼の体重と身長のアンバランスがもともとの原因ではないのか。身長が170センチそこそこなのに体重170キロ。一般的に170センチの身長が支えられる体重なんてせいぜい100キロ程度まででしょう。もともと身体とはそういうバランスでつくられている。それ以上の重さであれば、当然足、ひざに無理な負担がかかり、いずれ怪我する潜在的危険性をはらんでいたということです。

 十両、幕内の力士を見渡すと、なんと重量級が多すぎることか。これではひざを痛める人が続出するのは無理からぬこと。実際、ひざに白い包帯かサポーターをしている人を多く見かけます。今、下に落ちている照ノ富士や宇良も一緒。宇良などはもともと軽量級で自在な技を駆使していたのに、重さの”誘惑”に負け、幕内に上がったころ、体を太らせてしまいました。それがじん帯裂傷の怪我につながったのです。彼はもう一度、筋肉質軽量級の良さを自覚し、かつての舞の海、現在の炎鵬のようにスピードと技で勝負してほしいと思います。

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上の写真は、伊勢佐木町モール近くの居酒屋前にあるキン肉マン。相撲取りもキン肉マンであってほしい。おっぱいの垂れたデブの関取は正直、見たくない。