つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

対日ホワイト国外し!?、「お笑い韓国」か

 前回に引き続き、またまた韓国の話です。日韓貿易戦争は韓国側が怒りの”報復”に打って出て、ますます泥沼化する様相を呈してきました。その報復というのは、同国のホンナムギ経済担当副首相が8月2日、輸出管理の優遇措置対象国、いわゆるホワイト国から日本を外すと発表したこと。このニュースを見た小生の最初の感覚は、「へー、あれだけ反日的だったのに、韓国も日本をホワイト国扱いにしてくれていたんだ」という妙な驚きでした。

 それはそれで、これまでどうもありがとうございましたということでしょうか。韓国のホワイト国扱いで、日本にどれだけメリットがあったのかは分かりません。日本が韓国にノーズロ輸出を認めていたフッ化水素などのような、日本の産業に致命傷を与える戦略物資はないのでしょうから、ホワイト国外しで実質的な打撃はないと思われます。韓国が報復でホワイト国外しに出てくることは日本政府も想定内とし、影響について十分な検討もしていたはずです。

 まあ心配なのは、キムチの対日輸出スケジュールが滞ることで、漬け過ぎとなり、味が少々酸っぱくなってしまうことでしょうか。という冗談はともかく、韓国の対日ホワイト国外しの行動をよくよく見ると、ちょっとへんだなと思えてくるのです。というのは、日本がホワイト国外しをした際に、韓国は「これは、自由で公正な貿易体制に反する」といきり立ち、いかにも正義はわれわれの方にあると言わんばかりに、WTOに提訴すると宣言しました。ムンジェイン大統領は「盗っ人猛々しい」とまで言ったのです。

 彼らにしてみれば、日本のやったことは「国際ルールを無視した無謀な行動」となるのでしょう。それを今度は、報復措置とはいえ自分たちが同じ行動を取ることに矛盾やうしろめたさは感じなかったのでしょうか。いささかムン大統領の言葉を借りれば、物を盗られたのだから、今度は自分も盗っ人になって盗り返してやるというのに等しい行動です。自家撞着に陥っていると思わないのか。

 また、ASEAN+3の外相会議に出た韓国のカンギョンファ外相の行動もお笑いものだ。会議の中で、彼女は日本の対韓ホワイト国外しの不当性を訴えて日本非難を増幅させようとしたのですが、メンバー国外相たちは「しらー」として、賛意を示す者はいなかったとのこと。というのは当たり前で、ASEAN諸国は、日本の貿易相手国としてはグループCの範疇。韓国は最高レベルのホワイト国(グループA)から外されたといっても、すぐ下のグループBに落ちただけ。まだ、ASEAN諸国より上なのです。

 ASEAN諸国にしてみれば、もともと対日貿易で最上級の特別扱いを受けていた韓国がちょっとランクダウンしただけで何だ、われわれよりも扱いが上なのに一緒に対日非難しろと言うのか、自国だけ特別扱いさせるために、ランク下のASEANに共同歩調を求めるのか、そんな話に乗れるわけがないという感覚でしょう。まあ、韓国は自分中心、独りよがりの強い国ですから、そんなASEAN諸国の心情など気にも留めないのでしょう。かつてテリー伊藤が書いた「お笑い北朝鮮」という本がベストセラーになったけど、今は「お笑い韓国」の方が売れそうですね。

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 上の写真は、小生自宅近くの横浜・野毛山公園頂上にある展望台。