つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

胸の大きいアニメキャラ使ってなぜ悪い!

 きょう朝のテレビワイドショーを見ていたら、日本赤十字社献血お願いキャンペーンのポスターに、アニメの胸の大きい女性キャラクターを使ったとのことで、一部から「環境型セクハラだ」との批判が出ていることを話題に取り上げていました。この話題を見て、小生がまず感じたのは、世の中にはいちいちつまらないことに目くじらを立てる人がいるな、何でも誇張して物事をとらえる見方があるなということでした。

 使われたキャラクターは、小生はまったく知らないのですが、若者には人気のある漫画のキャラクターだそうで、笑顔の彼女がセリフの吹き出し献血を呼び掛けているだけです。実に愛らしい絵なのですが、問題はその胸がかなり大きいこと。黒い服を着ていますので、別段性的なアピールを強調したものではないのですが、一部の人はその胸が大きいこと自体が「セクハラだ」と言うのです。

 絵柄を問題視する街中インタビューの何人かの女性の意見を聞いて、小生は「ほっほー。面白い反応だ」と思いました。番組に出ていた外国人男性は欧米の例を出しながら、環境セクハラを強調しましたが、2人の女性コメンテーターは意外にも「別段セクハラとも何とも思わない」「そういう目で見るなら、胸の大きい女性は今後コマーシャルに出られないのじゃないか。逆差別だ」と言い、セクハラとの見方を過剰反応だと主張していました。小生の感覚に近かったです。

 そもそも、なんで胸の大きい女性をポスターに使ったら駄目なのかという素朴な疑問にぶつかります。世の中には胸の小さい人も大きい人もいますが、小さい人を使えば許されて、なぜ大きい人ではいけないのか。男性の方でも、マッチョの男が裸でポーズを取るポスター、コマーシャルがよく使われます。これって、小生のような体が貧弱な人間からすると、大いなる”セクハラ”とも思えますが、別段指差して「けしからん」などと指摘はしません。男性では許されて、女性はなぜ駄目なのか。

 街頭インタビューで、日本赤十字社の作ったポスターだから驚いている人もいました。「お堅い機関であるのに、なんでそこまでやるのか」と言うのです。これも変な意見ですね。どんな機関であれ、多額の宣伝費をかけ、ポスターを作る以上、当たり障りのないものでなく、よりアピール度がある方がいいに決まっている。

 赤十字社にしてみれば、献血で求める血は当然ながら、年寄りのものより若者の方が好ましい。その若者の献血者が最近、減少しているそうで、彼らにアピールすることが最重要。だから、人気のあるアニメキャラクターを使うことは不思議ではないと思います。街中のセクハラ指摘に対し、女性のコメンテーターが実に良いことを言っていました。「こんなことにいちいち目くじらを立てると、多様性をなくす」と。小生も同感です。

 以前、黒人がキャラクターになった抱っこちゃんとか、カルピスの商標とかに対し「人種差別だ」と文句を言った人がいて、抱っこちゃんもカルピスの商標も消えました。世の中にはフランス人形然とした白人の女性が宣伝の材料に使われるケースはごまんとあるのに、なぜ白人はよくて、黒人を使うと駄目なのか。小生はブラック・イズ・ビューティフルだと思っているので、こんなことに注目し、いちいち文句を付ける人こそ差別主義者ではないかと思っています。

f:id:higurashi-takanori:20191024151507j:plain

 上の写真は、問題になった日本赤十字社のポスター。キャラクターの名前は「宇崎ちゃん」とか。