つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

節水精神も分かるが、臭気も嫌だ

 またまた、尾籠な話になってしまいますが、最近遭遇したことです。横浜・関内の家電量販店で買い物をしたついでに「小用」を足そうと同店のトイレに入ったところ、そこはかなり狭く、しかも異常な臭気が充満していたのです。「大用」の個室がふさがっており、だれかが使用していました。この臭気は恐らく、占拠者が「大」をしたあとフラッシュせず、ずっと便器にため込んでいるせいであろうと推察されます。なぜ、占拠者は臭気をものともせず流さないのか、不思議でなりません。

 千葉県南房総市は今、水不足で節水の真っ最中で、年明けには断水の可能性もあるとかで、そういう町ならまだ分かります。分かりますどころか、むしろ「頻繁にフラッシュしないのは立派」ということになるのでしょう。でも、横浜の中心街である関内なら、水は丹沢山塊から豊富に流れてくるので、不足する心配はない。しかも、自宅のトイレなら水道料金を気にしてフラッシュの回数を減らすのは分かりますが、店の共用トイレならその心配はないのです。

 個室外にも相当な臭いが漏れているのですから、ましてや隔離された個室内にいる占拠者は臭気に耐えられないと思われます。それとも、自分の臭気はいくらでも我慢できるということか。でも、他人の迷惑という点に少しでも考え及ぶなら、長い間溜め込むのはいかがかと思います。関内の家電量販店に限らず、そういうケースはよく見かけます。使用頻度の高い駅のトイレなどでは特に目立つ。常日ごろから節水精神を徹底させている人が多いから、外でもその習慣が容易に抜けないのかも知れませんが、、。

 その水の話ですが、2人住まいの小生自宅の水道料金が1カ月1万8000円ほどになり、市水道局から「9月から水道使用量が激増している。漏水の可能性もあるので調べてはいかが」という通知をもらいました。最近、小生も家事をすることが多く、後片づけや食器洗いもほとんどこちらの仕事になりました。もともときれい好きな性分ですから、皿もカップも洗剤、水をふんだんに使ってきれいに洗います。ちなみに、小生は公衆トイレでも自宅でも、出すごとに何度もフラッシュしてしまうほど、きれい好き、臭い嫌いで、あまり節水意識がないのです。

 イザヤ・ベンダサンこと山本七平氏が名著「日本人とユダヤ人」の中で、「日本人は水と(国家の)安全はタダだと思っている」と看破したけど、小生も長い間、そういうところあるなーと同感していました。それが、中国の「戦狼外交」や尖閣諸島へのちょっかいなどを見るにつけ、安全保障はタダではない、金をかけなければ必要な対抗措置が取れないと思うようになってきました。たが、水に関してはまだまだタダ意識が抜けない。というのは、昔、一戸建ての自宅(千葉県船橋市)では、主に井戸水を使っていたせいかも知れません。

 水道局に指摘されるほど水の使用量が多いのであれば、今後は「水は高額商品だ」との意識を持って節水を心掛けなくてはならないでしょうね。ただ、トイレのフラッシュについては大いに悩んでしまいます。節水のため、臭いを我慢してフラッシュの回数を減らすか、それとも「高額商品」を気にせず今まで通りにふんだんに使うか。「To be or not to be」というハムレット並みの悩みになっています。

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 上の写真は、横浜駅海側にあるショッピング、レストラン街のベイクォーターのクリスマス・デコレーション。