つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

インドの女性議員が牛の尿飲んでコロナ退治とか

 前回ブログで、「6月20日に世界的な大事件が起きる」と予言したインドの少年予言者アーナンド君の話を書きました。今日は予言された日ですが、日本時間の夕暮れまでに世界的な事件は起きていません。わずかに注目されるのは、井上尚弥がラスベガスのタイトルマッチで勝利したことと、大谷翔平がタイガース戦で22号ホームランをかっとばしたことですが、世界的な大事件とは言えませんね。ただ、日付変更線で次の日になるまではまだ相当な時間があるので、あるいはこれから起きるのかも知れません。

 その少年予言者がいるインド発のニュースで最近、こんな面白いものがありました。面白いというより尾籠な類いの話です。インドのある女性議員さんが、牛の尿を飲んで新型コロナウイルスの感染を防いでいるというのです。名前はプラギャ・シン・タクールさんで、モディ首相の政権与党人民党所属とのこと。彼女はある病院を視察した際、「私は毎日乳牛の出す尿を飲んでいる。これで、私はコロナに感染することがなかった。わが国民がこの習慣を身に付ければ、我が国で胸の病は軽減されたことでしょう」と胸を張って語ったと言います。

 彼女は牛の尿がコロナ感染を防ぐことの科学的な根拠を話しているわけではないのです。ただ、ヒンディー教では牛は神聖な動物であり、誰も傷つけたりしないので、インドの街中では「お牛さま」が傍若無人に歩き回っています。そんな神聖な動物が排出するものであれば、体にも良いと思うのは、教徒にとっては自然なことかも知れません。かつてオーム真理教の朝原彰晃教祖も「自分が入った風呂の水にはご利益がある」として販売、教徒は有難がって飲んだという話を聞いたことがあります。

 牛の尿というのはその類いの話です。でも「鰯の頭も信心から」というように、信じる者は救われる。信じ込まないと宗教は成り立たない。議員さまが本当に牛の尿でコロナが防げると思うなら、他人がとやかく言うことではないでしょう。ただ、残念なことに、彼女自身は感染していないのでしょうが、インド全体で見ると、これまでに相当な感染者、死亡者が出ています。

 ネットサイトを見ると、病死者を荼毘に伏せないので、河原で木積みの上で焼いた遺体やそのままの遺体をガンジス川に投じたりしています。川に投じられた遺体はそのまま何千、何百キロを流れて海に行くわけではありません。ほとんどが途中で岸辺に打ち上げられ、処理しなければ腐敗していきます。そういうサイトもまた多く見られます。小生もインドを旅行した経験があり、この国の汚さは実感しています。想像を絶するものがありました。ですが今回は、ことウイルスの爆発的感染の危険性があるわけですから、汚いですむ話ではありません。

 聖なる川ガンジス川であるなら、国挙げてこういう遺体の投棄など止めて欲しいけど、禁止されている様子はないですね。それどころか、ヒンディー教祭祀の一環として人々は喜び勇んで川に入り、沐浴しています。川の中ほどには遺体が流れているというのに、岸辺では頭ごと体を沈めたり、口や目鼻を洗ったりしている人も見られました。清潔好きの日本人からすると、考えられない光景です。いかに宗教上の儀式だとは言え、環境保護や国民の健康維持の観点から、やはりやってはならないことってあると思います。

 上の写真は、野毛山公園の紫陽花。汚い話を書いたので、綺麗な花を見て和んでください。

(4) 六月の雨  小椋佳 - YouTube

 6月21日は内人の誕生日。