つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

番付上位にモンゴル人ばかりでは悲しい

 贔屓にしている大相撲の解説者、北の富士舞の海ご両人も「あきれてものが言えない」などとその取り口を問題視しているので、またまた大相撲について語りたくなりました。それにしても、今名古屋場所での白鵬の立ち振る舞いはひどすぎる。両解説者の苦言を待つまでもなく、多くの相撲ファンはそう思ったに違いありません。こんな品性のない横綱に対して、横綱審議会は、即刻引退を勧告すべきでしょう。

 体のサポーターとは、本来はその部分が傷ついているから保護するために付けるものですが、白鵬はサポーターを付けた右手のエルボーで相手の顔面をヒットする立ち合いを見せるのです。これでは、サポーターを凶器に使っていると疑われても仕方ない。また、突っ張り合う流れの中でなく、ボクシングのように単発で相手を殴り倒すために張り手を繰り出すこともある。さらに、立ち合い前に、軽量力士並みに後ろに下がって仕切ったりするのは、北の富士さんに言わせれば「まともでない」。

 44回も優勝し、36歳まで最高峰に君臨してきたのですから、本来なら大横綱です。淡々と横綱相撲を見せて欲しいのですが、やっていることを見ると、久しぶりに前頭上位まで上がってきた力士が何とか勝ちたいと焦っているような取り口です。見ていて情けなくなります。それほど第一人者でいることにこだわりたいのか。それとも、大学設立のために、さらに金を貯めたいのか。白鵬は将来、日本で大学を設立したい夢があるそうですが、それなら尚のこと、日本人の心、美学を先に学んで欲しいと思います。

 彼は恐らく9月の秋場所では全休かまたは最初だけ出て休み、またまた11月場所に備えるでしょう。つまり、体力の関係で年6場所を勤めるのは大変なので、今後は休み休み出場する形を選ぶと思います。休場しても横綱の地位は揺らがないという仕組みを利用した行動ですが、これも日本の美学に反する。舞の海が前に指摘していたことですが、かつて日本人の横綱の中にも長く休んで身体を万全にすれば、もう少し活躍できた人は大勢いたはずです。でも毎場所出場できなければ、横綱の責任を果たせないと辞めていった人がいたと言います。その通りです。

 そういう発想は、日本人でない(今の国籍は知りませんが、、)彼にはできないようです。白鵬双葉山を尊敬していると言います。双葉関は強かったのに、負けると「いまだ木鶏たり得ず」と反省したそうです。木鶏とは敵に対し、まったく動じない、泰然自若の姿勢を示すことですが、エルボーアタックや張り手を繰り出しているようでは、比較するのは無理でしょう。日本人ファンは優勝回数などで横綱を評価しませんよ、やはりその関取の風格がすべてなのです。

 ところで、今秋場所白鵬を筆頭に活躍したのは照ノ富士逸ノ城、霧馬山、豊昇龍、玉鷲らモンゴル人力士ばかり。十両では水戸龍、幕下では北青鵬というモンゴル出身の大型力士が優勝しました。これを見ると、大相撲ってモンゴル大相撲じゃないかと錯覚してしまいます。近い将来、白鵬照ノ富士横綱大関逸ノ城や霧馬山、豊昇龍が上がり、関脇辺りに水戸龍、北青鵬が並び、日本人力士が刺身のつまのような番付になる可能性が大。これでは、日本人ファンとしてはあまりにも悲しい。「それなら、モンゴルでやれば」と多くはそっぽを向いてしまうかも知れません。

 大相撲人気とは、日本の郷土出身力士への応援で各地方が盛り上がる。つまり郷土愛と結びついているものです。モンゴル人関取が活躍するのは結構なことで、モンゴル国内でも大相撲中継があるようで、そこそこ人気があるのも喜ばしいことなんでしょう。ただ、敢えて苦言を呈すれば、ではモンゴル人ファンは贔屓の力士の応援のために日本の本場所を見に来れるのか、大勢インバウンドするのか、それで日本の地方地方の応援でつくり出すような経済効果が期待できるのか。恐らくゴビアルタイの大草原の民にそんな余裕はないでしょう。

 であれば、大相撲の番付表上位にモンゴル人ばかりが並ぶ”愚”は避けるべきです。それを防ぐには、強制的に外国人力士を排除するしかありません。モンゴル人ばかりでなく、昔ハワイ勢が活躍した時、ハワイ人ファンが大挙して国技館に来たという話は聞いてないし、ブルガリアだってジョージアだって一人二人出身力士がいるからといって日本に応援に来ない。という観点、経済効果の視点で見れば、外国人力士がいかに大相撲をアンダーマイン(徐々に駄目にする)していくかが良く分かります。

 各相撲部屋は、力のあるモンゴル人、外国人は将来部屋の米びつになるからとの計算から、安易に部屋に招くべきでない。長い目で見れば、地方ファンにそっぽを向かれ、地方との関係を弱らせ、大相撲界全体のためにならないことを理解すべきです。相撲協会も、地方巡業などの興行の上からも、もっと国籍問題に抜本的なメスを入れるべきかと愚考します。

 上の写真は、みなとみらい地区の海上保安庁施設。対馬沖で自爆した北朝鮮工作船が展示されています。力道山以降、北朝鮮出身で力士になったケースはないようです。

佐藤信夫 津軽山唄 - YouTube

 熱暑の時には、冬の景色が恋しくなります。