つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

決戦投票で「高市総裁」誕生と小生は読む

 自民党総裁選がますます佳境に入ってきました。前回書いた通りに、候補者4人と言っても事実上3人。野田聖子は昨日かおとといに、「勝つのは私以外の誰か」と言っています。もともと「参加することに意義がある」人ですから、可能性ゼロ。ある評論家は野田のいる前で、「議員票で(推薦人の数である)20票も獲れないのではないか」などと辛らつな見通しも語っていました。これに対し、野田は怒らなくてはならないのに、苦笑しているだけですから、何をか言わんやです。

 泣いても笑ってもあと5日経てば、投開票日となり、自民党の新総裁は決まります。そこで、大胆な予想をしてみたいと思います。多くのメディアが報じているように党員・党友票の獲得は現時点で、トップが河野で、岸田、高市の順。国会議員票はトップが岸田で、河野、高市が拮抗している状態とのこと。で、党員・党友票で河野が圧倒的に獲れば、世論の動向を気にする議員票も影響を受けて河野になびくでしょう。ところが、大方の見方では、第一回投票で誰も過半数を獲ることはできず、結局、上位2人による決戦投票になるとの見通しです。

 党員・党友票、議員票合計764票の第一回投票で、河野が相対第一位になることは間違いないと見ます。それを前提に話を進めると、2,3位は高市、岸田の順になるのではないかと小生は見ています。高市は結構議員票を獲り、党員票を合算すると最終的に岸田を抜くと思います。となると、河野嫌いの安倍が介入して、2,3位連合が進められます。つまり、2位の高市が決戦投票に出る権利を得ると、3位の岸田は一定の条件を出し、高市に票を回すことを宣言します。岸田に投じられた議員票がどれだけ高市に行くかは、安倍の力量、説得次第でしょうが、、。

 決戦投票では、高市・岸田連合が河野に勝つのではないでしょうか。むかし(1956年)、石橋湛山石井光次郎の2,3位連合が一位の岸信介に勝った逆転劇と同じ構図です。高市総裁を支持する代わりに、岸田は恐らく自身の党幹事長就任や派閥議員の優遇などを条件に出すことになるでしょう。高市総理になれば、後ろに安倍が控えているので、党ポスト、閣僚人事にはかなりの部分、安倍が介入することなります。余計な話ですが、野党は、高市政権となれば「安倍傀儡」「アベ影内閣」などと言うに違いありません。が、安倍内閣が7年8カ月続いたその力を無視することはできないでしょう。

 話を戻します。なぜ、総裁選終盤になって高市票が増えるのか。それは総選挙を直後に控えていることです。誰の顔を据えて一緒に戦いたいかと言えば、高市の下で戦いと思う党員、議員が圧倒的に多いのではないか。河野氏には申し訳ないのですが、一見顔が浅黒いクシャおじさんみたいで、姿かたちに華がない。政策も徐々に野党寄りになり、コアの保守層は離れて行きそうです。岸田氏は鼻の下が長く、一見聡明そうに見えないのが難点です。政策的に八方美人的なところがあり、しゃべりにも切れがない。

 それに比べて高市は、かなりというわけではないが、それなりの美人であり、顔に笑顔がある。つまり華があり、見ていて感じがいい。しゃべりも論理的で澱みがなく、分かりやすい。容姿なんて政治家の資質と何の関係もないと言えばそれまでですが、動画時代の今、結構影響あると小生は見ています。政策的にもぶれていない。北朝鮮が軌道不安定のミサイルをぶっ放して日本を脅している今、「わしゃ広島が選挙区じゃけん、非核三原則固執する」などと言う岸田より、高市のしっかりとした安全保障観の方がむしろ受けるんじゃありませんか。

 総選挙を戦う議員からすれば、自分と宣伝ポスターで並ぶ総理・総裁を想像すると、高市が断然好ましいと思うはずです。女性初の総理となれば、世上の関心は高く、高市が選挙応援に行けば、どこも大勢人が集まり、取材が多くなるでしょう。総選挙一つ考えても絶対高市総理待望論があると思います。ささやかな末端の「党友」の一人である小生も、来るべき総選挙で自民党の勝利を望んでおり、そのためにも”高市人気”で盛り上げてほしいと思っています。

 上の写真は、野毛山動物園のキリン。高市はキリンのようにさっそうと草原を走れるか。