つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

泉代表は立共提携派幹事長と協調できるのか

 立憲民主党の代表選が終わったので、一応感想を書いておきます。最終的に泉健太が選ばれるだろうとこのブログでも書きましたが、その通りになりました。この結果を見る限り、大勢はまだ中道志向が強いのかなと思います。ただ、一つはっきり言えることは、泉新代表を含めてまだ立共連携についてはいまいち明確な決別宣言はなく、曖昧な形を残しているということ。まあ、来年夏に参院選があるから、引き続き共産の票を失いたくないと思っている候補者が多くいるからと思いますが、小生が大胆に予想するに、立共連携に固執すると参院選でも現有議席を確保するのは難しいでしょう。

 共産党志位和夫委員長は、今回衆院選の立共連携の結果、立民や共産の議席を減らしたことについて、「国民がまだ十分われわれの主張を理解していなかったから。もっと理解するように努力が必要」と語っていました。この総括、分かりやすいようで、よくよく見てみると、なんと選挙民をばかにした言葉ではないかと思えてなりません。つまり、われわれの主張していることが正しいのに、選挙民が無知だからわれわれの正しさを理解できないのだと言っているに等しいのです。

 なんと、唯我独尊、上から目線の総括でしょう。共産党が主張していることが唯一正しく、それを理解できないのは国民がおかしいという思考回路であり、教条主義そのものです。ふざけちゃいけない。国民の大多数は共産党の主張を十分理解し、その上で「ノー」のサインを出したのです。だから、今後何回選挙をやっても、3-5%の支持率である共産党への支持アップは望めないと思います。それだけは明確です。

 泉代表が新執行部を発表し、代表選に出た逢坂誠二を副代表に、西村智奈美を幹事長に任命しました。まあ、逢坂は老練政治家であり、それなりの重みのある人ですから副代表に就くのは問題ないでしょう。でも、西村を党の要である幹事長、党を代表してしばしば発言機会がある要職に据えたのは理解に苦しみます。西村は顔が暗いうえ、代表選の討論で分かるように左派、立共提携推進派の人です。中道派の泉が今後、枝野路線を変えるとしたら、幹事長との間で齟齬を生じ、気まずい状態になるのではなかろうか。

 それでも、共産党の票欲しさに多くの参院選候補者の支持を受けて、西村幹事長がしゃしゃり出て、立共提携に前向きの発言をする可能性が大。加えて、今の泉の態度は曖昧模糊、いまいち明確な路線を示していません。気持ちは離れても、体が離れられない男女関係みたいに、恐らく来年の参院選でもずるずると立共提携を続けていくのかも知れません。それはそれで一つの判断ですが、小生が予想するに、多くの選挙民は「立民はまだ性懲りもなく、共産党と抱き合いかい」とうんざりするに相違ありません。決して良い結果は出ないと思います。

 立共提携で喜ぶのは自民党でしょう。ああ、これでまた野党、特に立民党は自滅していくと思っていることでしょう。自民党の岸田政権は今、新型コロナウイルス株オミクロンに対して、外国人の来日を止める、特効薬を早期に解禁するという実に適切な対応を取っています。また、コロナ感染者は諸外国の増加傾向とは反対に、国内では今終息の状態にあり、自民党には好ましい傾向。参院選まであと8カ月弱でまだ予断は許さないとはいえ、今の情勢から判断すれば、自民党が負けることはないと思われます。

 上の写真は、多摩市の永山団地内にある紅葉樹。下の方は、メタセコイアの紅葉。きょう、紅葉を見に多摩市、町田市方面にハイキングに出かけました。