つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

向こう正面にいるワンピース姿の女性は何者だ

 小生、毎日初場所のテレビ観戦を楽しみにする猛烈な大相撲ファンですが、気になって仕方がないことがあります。向こう正面の向かって左側審判員は時計係ですが、その審判員脇に座っているワンピース姿の若い女性です。4日目の今日はベージュ色のレースもあるワンピースを着ていました。とにかく大の大相撲好きらしく、毎日十両の取り組み開始前後からそこに座っています。砂かぶり一列目の席は、力士が飛ばされてくることもあり、本来は危ない席なのですが、彼女はまったく平然としています。本当に相撲好きなんですね。

 この女性は、今場所ばかりでなく、ほぼ毎場所砂かぶりに席を取っています。先場所は九州福岡の開催ですが、やはり彼女がいました。向こう正面の前から砂かぶり3列目くらいの西の力士が出入りする通路に近い席でした。そう、その前の秋場所ではやはり向こう正面ですが、左側東の通路付近に座っていました。気になるので、ネットで調べてみました。すると、同じく関心を持っている人も多いようで、ユーチューブには「砂かぶりの妖精」などというあだ名が付けられ、彼女の映像を撮ったものがありました。

 スレンダーで目がぱっちり、いつもワンピース姿ながら、毎日同じものは着ていない(女性なら当然か)。マスクをしているので今いち美人度は分からないのですが、想像するにかなりの美形と見ました。だから、大相撲ファンなら彼女の存在をだれもが気付いているはずです。砂かぶりに席に取っているということはかなりテレビカメラを意識しているものと思われます。それで、彼女がどこのだれ子ちゃんか非常に気になるのですが、彼女を特集したユーチューブ映像はあるものの、どこの誰かについての記述はありません。

 あるいは、スポーツ紙などですでに特集されているのかも知れませんが、小生はその手の新聞は読まないので承知していません。彼女はひたすら観戦し、熱戦に対して微かに拍手を送るだけ。別段何の”事件”も起こしていないから、テレビ等で取り上げられることもないでしょう。でも、大相撲本場所の砂かぶりにずっと席を取り、平日を含めて毎日観戦に来るというのは尋常なこととは思われません。

 というのは、砂かぶりチケットを場所を通して確保するのは相当な高額で、しかも企業が接待用に取得してしまい、一般人はなかなか買えません。毎日午後3時前後から6時まで国技館に来る時間を確保できるというのはどういう立場の人か、どんな仕事に就いている人か。我が内人を含めて女性は一般的に格闘技が嫌いな人が多いのですが、毎日見て飽きないとはそれほど好きなんでしょう。では、同じ格闘技のラグビーはどうなのか、ボクシングやK1やライジンはどうかと聞いてみたくなります。元記者で好奇心旺盛な小生としては、その人物に限りなく興味が湧きます。

 砂かぶり席のチケットは年間、場所の通しで買うことになるので、ワンピースの彼女ばかりでなく、確かに毎日来ている人はいますし、テレビ観戦者も向こう正面にいる限り、その人を直ぐに判別できます。名古屋場所ではいつも東の通路3列目に着物を着た丸顔のおば様が毎日来ています。ある時には引退力士に花束を手渡していました。西の通路側にはやはり着物を召した厚化粧のおば様がいます。

 でも15日間毎日、本場所に来て相撲を見続けるというのはすごいことだと本当に思います。チケット代、時間の都合ばかりでなく、女性であれば服、着物を毎日変えなくてはならないのですから、その着衣代等々。まあ、人もうらやむ金持ちなんでしょうね。いくら相撲好きの小生でも、毎日、国技館に駆け付け、十両から横綱の取り組みまで見続けるヒマも、金もありません。そういう今日も悲しいことに、テレビ観戦しながら、取り組みと取り組みの合間をぬってアルバイト原稿書きをしなくてはならないほどの貧乏人ですから。

 上の写真は、新年3日に飲み仲間とともに、自宅近くの寄席「にぎわい座」に落語を聞きに行きました。大相撲の砂かぶり代金に比べたら微々たるものです。