つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

金王朝壊滅シナリオ、できているかも

 現在実施されている米韓合同軍事演習に対し、北朝鮮当局は「先制攻撃の報復も辞さない」などと述べ、対立を煽っています。小生などは「やるならやってみたら」と言いたくなりますが、北もさすがに演習中に何らかの攻撃は仕掛けにくいようです。でも、過去には米韓演習直後にちょっかいを出してきた例もあり、一概に無視できないところもありますが、、。
 それにしても、痛快だったのは、米国務省のカービー報道官が記者会見で、対米強硬姿勢を見せる北朝鮮金正恩について「あの若い男」とか「あの若い独裁者」などという呼び方をして、まともな相手と見ていない素振りを示したこと。そして「あの若い男はもっと国民のことを考えたらどうか」とまで言い切ったことも面白い。カービーも若い男だけど、なかなか快男児ですね。
 確かに、あの若い刈り上げ君は、国民のことなどみじんも考えず、頭にあるのはひたすら自らの権力保持と安楽な生活保証だけでしょう。そのために、米国と対等の話し合いをし、金王朝の政権保証をしてほしいと望んでいます。それに対し、米側は政権保証など絶対しないし、直接交渉の呼びかけなど歯牙にもかけないという態度を明確に示しました。いつも弱腰のオバマ政権にしては、今回は立派な姿勢かなと思います。
 北朝鮮は「先制攻撃」もありうることを裏付けるように、小型化された核兵器らしきものをテレビで映像紹介しました。また、ロケットと称し、先に実験したばかりの長距離弾道ミサイルの射程は1万キロあるとし、米国本土まで到達できるぞと脅しています。でも、こんなことで米側が恐れおののき、北朝鮮に屈服するとでも思っているとしたら、刈り上げ君の大いなる見込み違い、浅はかなところです。
 もし、北朝鮮が次に何らかのちょっかいを出したら、米韓は報復に動くことは間違いありません。ピンポイントで金正恩を殺害に行くかも知れません。中国も北朝鮮の国家体制が保証されれば、金王朝の維持にはこだわらないでしょう。あるいはそういう密約がもうできているのかも知れません。
 かつて、レーガン政権のとき、米軍はリビアの指導者カダフィー大佐の住居を空爆しました。たまたま、カダフィーは砂漠のテントにいて難を免れましたが、彼は当時大いに肝を冷やしたことでしょう。父親の金正日総書記は、カダフィーの二の舞になることを恐れ、対米抑止力として核兵器の開発を進めたとされていますが、これが逆に米韓、いや周辺国、世界世論を刺激してしまったことも事実です。
 米軍は、金正恩の行動をすでに把握しているはずです。戦闘爆撃機によるピンポイント攻撃か、あるいは特殊部隊を使っての国内侵入で彼を抹殺し、金王朝を崩壊に追い込むシナリオはできているだろうと思います。朴槿恵大統領が「金正恩の斬首作戦」という言い方をしたのは、恐らく米側からその件について何らかのインディケーションがあったからかも知れません。

 上の写真は、上野公園入り口付近にある早咲きの桜(河津桜か)。平日曇天にもかかわらず、中国人が群れていました。