つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

和歌山のドンファン殺害事件は疑問点ばかり

3年前に起きた和歌山県田辺市のドンファン事件が新展開し、結婚時55歳も年齢が離れていたという若妻が殺人の容疑で逮捕されました。小生もかつて事件記者の端くれだったので、こういう犯罪に興味があります。昔、ロス疑惑・三浦和義事件、林真須美毒カレー事…

小説「散切り頭の新八独り旅」

第五章 津田三蔵の攘夷計画は固まった(続き) 大阪・堂島米市場で五月初頭の一日、夏相場の商いが始まった。 堂島の米取引所は、江戸時代、各藩の蔵屋敷が立ち並んでいた中之島の、堂島川を挟んだ対岸にある。 昔は、西日本各地から中之島の蔵屋敷に米が集…

一代年寄廃止は白鵬狙いの措置に違いない

明日月曜日、確か大相撲夏場所の番付が発表される見込みです。番付が出るということはあと2週間後に初日を迎えるわけです。大相撲ファンの小生としては期待感大ですが、今の日本人大関陣で期待が持てそうな人はゼロ。結局、白鵬が”ずる休み”する間、またまた…

トリチウム問題でも相変わらず「お笑い韓国」

一昨日、テレビのワイドショーを見ていたら、日本政府が福島第一原発から排出されたトリチウム含有水を海洋投棄するよう決めたことに、韓国側が怒って、ソウルの日本大使館前で抗議の「髪切り」活動を行ったとのニュースがありました。この国の一部の人は、…

小説「散切り頭の新八独り旅」

第五章 津田三蔵の攘夷計画は固まった(続き) 新八は牧田玄斎とともに、尾上亀之助に導かれ、道頓堀角座に向かい、尾上小亀が主役を務める「赤穂浪士をめぐる女たちの物語」を見た。新八らは、亀之助に楽屋から入るよう強く勧められたが、事前に楽屋には行…

親友の突然死は、喪失感が募るばかり

今週半ば、30年来親しくしていた親友を亡くしました。病院に薬を取りに行って、その帰り駅頭でハートアタックに遭い、意識不明のまま5、6日経って彼岸に旅立ちました。まだ72歳の”若さ”で、この世にお別れを言うような年齢ではありません。大変残念です。彼…

小説「散切り頭の新八独り旅」

第五章 津田三蔵の攘夷計画は固まった(続き) このころ、滋賀県警邏卒の津田三蔵も大阪に来ていた。前田源之助、大河内多聞と会合を持つためだ。一人は滋賀県、二人は大阪にいるのであれば、中間の京都が会合の場にふさわしいが、京都は今、自由民権運動を…

トリチウム水の海洋投棄、仕方ない選択では

福島第一原発事故で発生したトリチウム汚染水の海洋投棄が決まりました。韓国などがガーガー言ってますが、そもそもこのトリチウムってそれほど危険性があるものなのか。もともと自然界にも存在する物質であり、12,3年で半減期に入ると言われています。希薄…

小説「散切り頭の新八独り旅」

第五章 津田三蔵の攘夷計画は固まった(続き) 「エイヤー。メン」 剣道防具を着けた一人が叫ぶと、「まだまだ、届かぬ」などという声が返る。 大阪・天王寺の茶臼山下にある堀越神社前の町屋の一角。早朝から、竹刀を激しく打ち合う音が響いていた。小野派…

自粛より希望を持たせる発言はないのか

毎日曜日朝のTBSの情報番組「サンデーモーニング」に出てくる寺島実郎氏(多摩大学総長とか)は、口調は滑らかで話す内容も分かりやすいのですが、あまり好きなコメンテーターではありません。というのは、「俺は何でも知っている」という感じでいつも上から…

小説「散切り頭の新八独り旅」

第五章 津田三蔵の攘夷計画は固まった 四月半ばの昼下がり、大阪堂島にある呉服商「柏屋」の奥座敷。四人の男がくつろいだ雰囲気ながら、幾分真剣な目をして茶を飲んでいた。 春の日射しが座敷に連なる縁側にかかって、暖かい。 桧の床柱の脇には、枝ぶりの…

文政権はレイムダック、対日強硬はできない

韓国のソウルと釜山という2つの大都市の市長選が行われ、与党「共に民主党」系候補が大差で落選しました。まあ、これは、文在寅大統領の今の不人気ぶりからすると予想されたことですが、それにしてもこれだけ差がつくとは文大統領も市長候補者本人らも理解で…

「北の国から」で印象に残るシーンは

香港に住んでいたころ、友人の銀行駐在員から「ビデオ屋から借りてきたテレビドラマだけど、『北の宿から』というが良かったよ」と言われ、「えっ」と思いました。何か都はるみのドラマが作られたのかなとも思いましたが、よくよく聞いてみると、「北海道を…

小説「散切り頭の新八独り旅」

第四章 西郷隆盛がロシアから戻って来る?(続き) 永倉新八は、西本願寺前の宿屋に腰を据えて、新選組時代に知り合った人たちを再訪した。四条通り西の洛外にある壬生の八木源之丞宅は、新選組が設立された当初、屯所を置いていたところで、隊士は家族同様…

河井夫妻を見ると、議員も因果な商売

よくよく考えてみると、議員というのは因果な商売です。当選するためには毎朝駅頭などに立ってほとんど聞く人もいないのに演説したり、見ず知らずの人に笑顔で握手したり、談笑したりしなくてはならない。やっと当選しても、有権者の機嫌を取るために何かの…

小説「散切り頭の新八独り旅」

第四章 西郷隆盛がロシアから戻って来る? この墓参りの後に、小亀は大阪に戻った。 尾上亀之丞一座による京都北座の公演「赤穂浪士をめぐる女たちの物語」は大成功だった。小亀は赤穂浪士の一人、岡野金右衛門を慕う町屋の娘を演じ、女心の切なさをにじませ…