つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

体重増は蠱惑的だが、故障の原因だ

大相撲春場所が終わりました。自宅にいて可能であれば、幕下上位の取組からテレビ観戦している好事家ですから、当ブログでも、毎場所一回は相撲に言及したいと思っています。で、今場所最大の印象は何かと問われれば、やはり田子の浦部屋の”伝統”なのか、こ…

小説「散切り頭の新八独り旅」

第四章 西郷隆盛がロシアから戻って来る?(続き) あと二、三日で小亀が北座の公演を終えるという時分に、吉が楽屋に訪ねてきて告げた。 「先日、自宅に来たお侍のこと。姉さんにも伝えてあると思うけど、小磯さんの墓参りをしたいと言うてますから、私は一…

タリバンは「ノータリンバン(脳足りん班)」

これもちょっと旧聞に属する話題ですが、パキスタンで女子教育の推進活動をしていて、イスラム系武装過激派組織「タリバン」に頭を狙撃され、重傷を負ったノーベル平和賞受賞者マララ・ユスフザイさん(23)に対し、タリバンが再度暗殺の脅しをかけています…

小説「散切り頭の新八独り旅」

第四章 西郷隆盛がロシアから戻って来る?(続き) 京都四条通りは、東方の果てに八坂大社があるので、人通りが絶えない。 通りに間隔をおいてきちんと植わっている柳は青々として地面を這うようだ。ときより強めの風になびき、通りの人の顔もなでる。 北座は…

デジタルマネーの給与支払いは是か非か

先日、日経新聞を見ていたら、サラリーマン給与の支払いについて、デジタルマネーの導入が見送りになったようです。早くからキャッシュレス時代に入っている中国なら当然デジタルマネーOKでしょうが、日本ではまだまだ機は熟していない様子です。特に、労働…

小説「散切り頭の新八独り旅」

第四章 西郷隆盛がロシアから戻って来る? 新選組の元二番隊長、永倉新八が京都に着いた新暦三月末で、桜の花は咲き始めであったが、一回り(一週間)たったので満開になった。もう一回りすれば、花から葉に変わってしまうだろう。季節の廻りは早く、朝晩も…

「子供はどれだけ黒くなる」の疑問は差別なのか

ちょっと旧聞に属しますが、英国王室のヘンリー王子とメーガン妃に対して、人種差別的発言があったとのニュースがありました。メーガン妃が妊娠中に、王室内の誰かが「子供の肌の色がどれだけ黒くなるのか」と彼女に聞いたらしいです。ヘンリー王子夫妻は米…

「散切り頭の新八独り旅」その3

第三章 娘の消息を尋ねて(続き) 陽が西に傾きかけた昼下がり、京都四条通り八坂社前の茶店「御多幸」で若い女性二人が落ち合い、茶を飲んでいた。 「姉さん、お久しぶり。元気にしてはった」 「何とか、頑張ってるよ。吉も元気そうやね。京都の公演は確か…

「糞便微生物」で禿げが治るのは本当か

政府はコロナ感染対策の緊急事態宣言を2週間延長したのですが、それも今週末で期限切れです。世間は、「感染者数がリバウンドしているので、再々延長すべきだ」という主に医療関係者辺りからの意見と、「宣言が出ていても感染者は減らず、延長しても意味がな…

「散切り頭の新八独り旅」その3

第三章 娘の消息を尋ねて(続き) そして、もう一人の背広姿の男が話し始めた。 「お初に目にかかります。私は大河内多聞と言って、実は土佐出身です。津田の仲間に、新選組と争った長州と土佐の出身者がいたとは杉村さまも驚かれたことかと思われます。でも…

中国の”北風”は却って反発心を増す

昨日、用事があったので、強い雨が降る中、渋谷まで行ってきました。驚くことに雨中にもかかわらず、道玄坂は結構な人出。傘を差しているので、歩道は渋滞となっていました。「えー、今、非常事態宣言が発出中だよね、なぜこんなに人がいるの」と思わず自問…

「散切り頭の新八独り旅」その3

第三章 娘の消息を尋ねて(続き) 「杉村さま。客人が見えていますよ」 京都滞在四日目の早朝、永倉新八は西本願寺近くの宿屋にいて、そこの主人にたたき起こされた。 新八は西本願寺の宿坊に二晩泊まり、近くの旅館に移った。西本願寺には、新選組が屯所に…

ミャンマーのならずもの政権、承認する国はない

ミャンマー軍部はいったい何を考えているのか、理解に苦しみます。「先の総選挙で不正があった」などと、トランプ米前大統領みたいに根拠不明の言いがかりを付けてクーデターを起こし、権力を強奪。人民がそれに反対し、デモや集会を行うと、無闇に銃をぶっ…

「散切り頭の新八独り旅」その3

第三章 娘の消息を尋ねて(続き) 新八は再び一力茶屋の信江女将を訪ねた。「芸妓の小百合を存じておるか」と問うと、近くでまだ芸妓をしていることを告げられた。 小百合は近くの置屋にいた。薄紫色の普段着を着ていて、まだ寝起き後間もない感じだった。歳…

山手線駅頭で「マスク外せ」を叫ぶ集団がいたとは

先日、勉強会の知り合いと話していて、世の中にマスク拒否運動を展開している集団がいることを知りました。目黒駅の駅頭で、マスクをしない数人(10人程度か)が大声を上げながら、「マスクは止めよう。マスクしても感染予防の効果はない」とわめいていたと…

「散切り頭の新八独り旅」その3

第三章 娘の消息を尋ねて(続き) 東京、関西間に鉄道が通ったことで、政府の中枢にいる薩長の元藩士たちが、かつて剣を抜いて生死を賭けた場である京都を懐かしがって再訪することがあると聞いていた。在野にある元幕府側の人間が同じように京都に来てもお…

情報の裏側は深くて暗い闇、魑魅魍魎の世界

前回のブログで、東北新社から豪華な接待を受けた山田真貴子内閣広報官について、「あるいは裏ではもっと多額の賄賂性招待があるのかも知れません」との憶測を書きましたが、今日発売の週刊文春はいみじくも「NTTから30万円規模の豪華メシの接待を受けている…