つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

「糞便微生物」で禿げが治るのは本当か

 政府はコロナ感染対策の緊急事態宣言を2週間延長したのですが、それも今週末で期限切れです。世間は、「感染者数がリバウンドしているので、再々延長すべきだ」という主に医療関係者辺りからの意見と、「宣言が出ていても感染者は減らず、延長しても意味がない」という主に飲食業、サービス業方面の意見が対立、テレビのワイドショーなどでもかまびすしく議論されています。では、お前はどうかと問われれば、やはりもう宣言など無駄、直ちに止めにしてほしいと思っています。

 政府が非常事態宣言を出しても、世間は”宣言慣れ””耳慣れ”してしまって、まさに狼少年の掛け声のよう。ですから、宣言なるものを延長したところで、人々の活動は停止されません。強権力のない日本ではもう限界なのです。小生は基本的に新自由主義者で、個人のことはあくまで自身で管理せよ、あまり政府に頼るなという考えの持ち主ですから、今後、一人ひとりが感染のリスクを考えて行動し、その結果について自身が責任を負えばいいと思っています。

 感染を恐れない、考えない人は自由に外に出ればいい。でも、そういうやつは政府に対し感染対策が甘いなどと文句を言うべきでないし、医療体制の不備を問題視してもいけない。罹患しても、自業自得なのだから文句を言ってはならない。粛々と寝込むか、集中治療室に入れば良い。逆に、感染を怖がる人は、なるべく外に出ず、出るときは厳重にマスクをし、人込みには行かないなどの徹底した防止策を取るべきです。政府が強硬策を発揮できない国の感染防止策は、個人個人がどれだけ注意するかにかかっているということでしょう。

 コロナの話は飽きました、話題を変えます。香港の華文ニュースを読んでいたら、面白い記事を発見しました。今、ストレスフル社会の中で、激務のサラリーマンに「円形脱毛症」の症状が見られることがあります。その数、1000人に一人の割合とも。で、米コロンビア大学の研究チームがこのほど、円形脱毛症状を持つ人に対しある治験をしたところ、「脱毛と消化器系臓器の健康状態が多いに関係ある」という結論を得たそうです。つまり、消化器系臓器内にある「糞便微生物」なるものが育毛と大いに関係があるとのこと。ちょっと尾籠な言葉で申し訳ないのですが、原文にはそう書いてあります。

 コロンビア大学研究チームは、消化器系臓器が健康な人に対し胃カメラようの管を胃や結腸などに入れて「糞便微生物」サンプルを取り出し、それを脱毛症の人の消化器臓器に移植したところ、患者の免疫力が上がり、毛が生えてきたというのです。脱毛症とは免疫異常によるもので、ストレスなどで毛根が傷つけられてしまうためだそうで、胃腸内の細菌バランスをうまく保てば脱毛問題は解決するとのことです。

 これはコロンビア大学だけでなく、一般的な学説のようで、香港メディアによれば、中国広東省の「広東薬科大学」附属病院でもある医師が同様治験をトライしています。86歳の男性に対し、6度にわたって「糞便微生物」の移植を行ったところ、4週間後に新しい毛が生えてきて、1年半後には頭頂部が完全に毛で覆われ、しかもその髪は白でなく黒色であったとのこと。これは円形だけでなく、頭髪全体の話というのですから驚きです。

 世間一般の男性は、育毛の話には大いに関心があります。が、多くの人がこれまで、毛の生育と胃腸内細菌バランスが関係あるという話を耳にしたことがないと思われます。この移植法によって、広東省の病院のように、円形だけでなく、総後退型の脱毛症にも効果があるとしたら、悩みを抱える諸氏には朗報です。小生自身はまだボールドにはなっていませんが、老齢化に伴い、徐々に髪が細くなり、しかもその数は減ってきていますから、関心を持たざるを得ません。

 上の写真は、横浜港大さん橋から見た風景。何組かのカップルがウェディングドレスを着て写真を撮っていました。最近は中国、台湾などの真似か、屋外で結婚写真を撮るのがはやりのようです。