つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

世界の恥の県議にリコールを

 最初に記者会見の映像を見たときに、手を耳に当てて質問に集中するようなそぶりを見せたり、こみ上げるように号泣したりするこの男はいったい何者だろうかと思いましたが、あとで兵庫県議会議員であり、この会見が釈明会見であることも分かり、正直ぶったまげました。前代未聞の珍事で、すでに外国メディアも面白おかしく取り上げています。そういう意味では、この男の仕儀はまさに国辱ものであると言えましょう。
 野々村竜太郎という県議は会見で、いったいなんで号泣する必要があったのでしょうか。選挙民の同情を誘うための「過剰な演技」ととらえるのが一般的な見方ですが、演技にしては涙も流していたので、どうも完全な嘘泣きでもなさそう。では、それほど泣く理由があったのか。想像するに、「やっと当選したのに、なんでこんな目に」という思いが募って、興奮したのかも知れません。
 彼の本心は恐らく、「やっと当選し、議員報酬や議会活動費が入った。これまで落選中さんざん選挙資金がかかっていたのだから、当選後は少しくらい適当な理由付けで、プライベートなところに金を流用してもいいではないか。これまで貧乏していたのだから、生活の足しにしてもいいではないか。それなのに、なんでマスコミはいちいち文句をつけるのか」という気持ちだったのではないでしょうか。
 それにしても、すべて領収書なしでもOKという「出張」交通費という理由を報告書に記載したのはいいが、その運行の詳細について調べておかなかったというのは、”詐欺犯罪者”にあるまじきずさんさでした。というのは、彼が城崎温泉に出張したと主張する日の中に、電車が動いていない日があったということが後日メディアの取材でばれてしまったのです。
 新聞記者もそれなりの独自取材はします。彼が何度も城崎に行っていたと言うなら、現地の追跡調査もするでしょう。西宮市選出であっても、県議が何度も行っていれば、同じ県内ですから、城崎温泉界隈ですぐに評判になるものです。ところが、彼が現地で目撃された情報もなく、立ち寄った施設もなかったというのです。その結果、彼がしばしば城崎に行っていた形跡はなかったということも判明してしまいました。
 電車が動いていないのに「出張」という歴然とした虚偽が発覚した以上、新聞記者は本人に追加取材するのは当然ですが、彼は「すでに説明責任を果たした」などとのたもうて、これに答えようとしていません。まさに傍若無人の振る舞いです。こうなった以上、もはや司直の手に委ねるしかないのですが、その前に、西宮市民は、世界的に恥をさらしたこんな県議を選出した責任を取って、即刻辞めさせるべくリコールの準備に入るべきです。

 上の写真は、先週土曜日昼、銀座7丁目のレストランで食べたランチ。写真に写っているもののほか、もりそば1枚が加わって1500円プラス消費税の値段でした。