つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

国会議員は怒鳴る、威張れるほどの高級地位なのか

 裏金問題で自民党議員の評判は極力悪くなってしまったのですが、気まずいことに裏金でなく評判を落としている議員もいます。何やら、航空機のキャビンでスチワーデスに怒鳴り散らしたり、選挙区の北海道、札幌市の職員にやたら威張り散らしたりしている人がいるとか。長谷川岳とかいう参院議員です。この男の経歴を調べると、もともと愛知県の出身ですが、北海道大学に入学したのでこの地に縁ができたようです。大学時代に、「よさこいソーラン祭り」なるイベントを企画してそこそこ有名になり、その勢いで国会議員にまでなってしまったのです。

 つまり、弁護士とか税理士とか独別な資格を持つわけでなく、経歴には「起業家」などとなっているけど、事業で経営的に成功しているようには見えない。なんでこんな奴が生まれ故郷でもないところで担がれるのかはまったく不明です。まあ、だれか北海道の地元の有力政治家、あるいは東京にも名が売れた経済人をバックに付けたのかも知れません。すでに6年任期の参院議員に2回当選し、3期目に入っているので、それなりに北海道に根を張り、地元に貢献しているのでしょうか。

 でも、愚かな人間は何期議員に当選しても、ずっと愚かなまま。いや、当選を重ねて長く国会議員をやる分、却ってだんだん自らの地位、能力を過大評価し、居丈高になってしまうものかも知れません。北海道地盤の議員なので飛行機には何度も乗る、だから航空会社の職員は全員俺のことを知っているだろうとでも思ったのか。スチワーデスに対し、「ビジネス席に乗っているこの名前、この顔を知らないのか」「もっとサービスしろ」などと言ったようです。成り上がり者のばかにつける薬はない。

 道や札幌市の職員から事情説明を受けるため、恣意的に何度も東京に呼び寄せ、そして怒鳴り散らすとか。自分を何様だと思っているのか。議員というのは所詮人気商売、何万人という有権者に自分の名前を書かせなればならないので、好印象を持たれ続けなけれならない。少なくても嫌われることは絶対に避けなければならないのですが、それが分かっていない。スチワーデスならいいだろう、自治体職員なら我慢するだろうとでも思ったのか。SNS主流の時代、こうしたパワーハラスメントはすぐに拡散されるんです。これだけ悪評判が立つと、恐らく、次の選挙は厳しいものになりそうです。

 もう一人、これは自民党でなく日本維新の会にも愚かな議員がいます。歌手出身の中条きよしとかいう参院議員です。「うそ」などという題名の歌をヒットさせ、その後に俳優としても活躍しましたが、有名人というだけで政治的な見識を持っているとはとても思えない。まさに、嘘と言うか騙しを続けた人。そんな奴がある日突然国会議員になってしまいました。そして議員当選後、彼が長い間社会保険料を一切払っていなかったことが明らかにされたのです。維新の会の事前の人物チェック、”身体検査”が甘かったと言わざるを得ません。

 そのことを聞かれると、中条本人は「僕は、将来年金をもらうつもりはなかったので」と答えています。社会常識が分かっていない。というか、実はそうした義務があること自体知らなかったのではないでしょうか。生活困窮者でも、ホームレスでもあるまいし、一般社会人の最低の義務だと思いますが、こんな奴が国の法律を作る国会議員になるのですから、日本は平和というか、ボケというか。

 中条きよしの話はそれで済みません。最近の週刊誌報道によれば、彼は知人に1000万円を貸し、その利息として年60%という高金利を取る契約書にサインさせていたとか。こんな高金利は今ごろ、ヤーさんがバックに付いた街金融でもないでしょう。本当に1年後の返金時に1600万円になったのか、後日談が聞きたい。そんな利息で返ってくるなら、小生も貸したいくらいです(これは冗談)。

 この報道を受けて、維新の会の松井一郎前代表は議員を辞めるよう勧告していますが、中条本人は辞めるつもりはないでしょう。なんたって、彼は再選はしない、在職6年間だけでいくら収入を得るかということばかりを考えている人だと思えるので、当面の高収入を棒に振ることなどありえない。彼に投票した選挙民は、こんな品性に欠ける人の名前を投票所でよく書いたなと思います。選挙民も反省すべきでしょう。人気投票じゃないんですから、有名な名前だからという理由だけで投票するのは止めて欲しい。少なくともその人の経歴や政見を調べて、選ぶべきです。

 上の写真は、我が家近くの美容院前に出ている案内板。お猿さんが可愛い。下の方は、京都壬生の「光縁寺」境内にある鬼瓦。

www.youtube.com嫌な話題の口直しに、最高に素晴らしいメロディーと映像を。