つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

2021-02-02から1日間の記事一覧

「散切り頭の新八独り旅」その2

第二章 旧友島田魁との昔語り(続き) 話し込んでいるうちに太鼓楼の外は大分暮れてきた。初春の京都はやはり底冷えがする。境内も参拝客は消え、静けさを取り戻した。島田は会話中、何度か太鼓をたたきに行っていたが、「暮六つ(午後六時)の太鼓で仕舞い…