つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

ネットの勉強会は刺激的

higurashi-takanori2007-07-21

小生は元通信社の記者であり、マスコミ業界の一落にいたので、この業界の行く末にはたいへん関心があります。特に、ネット時代に今後、マスコミはどう変化していくのかはわれわれ業界人のもっとも興味あるテーマでしょう。そこで、きょう、たいへん示唆的なお話をうかがうことができました。
われわれがやっている勉強会にNTTレゾナントの藤代裕之氏をお招きし、インターネットの現状と将来の可能性について話していただいた内容です。藤代氏は生粋のIT世代のネットの申し子のように思っていて、最初は講演にあまり期待していませんでした。ところが、話を聞いてみてびっくり。彼は、もともと徳島新聞という県紙にいて、新聞記者の修業を一通りしていた人でした。
彼は、新聞とネットの狭間でその両メディア融合の可能性を調べ、多分悩み、最終的に新聞を離れ、ネットの世界に身を寄せたのです。新聞記者出身だけあって、講演では論点が整理され、その話もとても分かりやすかったです。
グーグルのネット支配は、情報の独占であり、資本の集中であり、やがては国家の争いにもつながる大きな問題であること。実は、小生、梅田望夫氏のウェブ進化論を読んでもいまいち理解不足だったのですが、きょうでグーグルの脅威がよく分かりました。
ちなみに、当勉強会はマスコミ人も多いことから、ネット時代に紙媒体は残れのるかという点でも、議論がなされました。詳述は避けますが、小生にはたいへん刺激的なものとなりました。