つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

小兵日馬富士の活躍はいい

 このブログにもこれまでさんざん書いていますが、小生は大相撲の大ファンです。特に贔屓の関取がいるわけではないのです。ただただ、相撲というスポーツ、格闘技イベントが好きなのです。丸い土俵の中で互いに押し合い、引き合い、バランスを崩し合うという単純な動きですけど、見ていて飽きないのです。ですから、場合によっては、昼、BS放送でやっている幕下の取組から見てしまいます。
 今回、日馬富士が2場所連続で全勝優勝して横綱に上りました。体重別のある柔道と違ってこういう小兵の力士でも勝ち進み、最高の地位に就けるのが相撲の魅力です。小生は敢えて言えば、「柔よく剛を制す」小兵の力士が大好きで、以前は舞の海や智の花が贔屓でした。横綱になった三代目若乃花も小兵で頑張っていましたね。こういう力士が大男を投げ飛ばすのは何と言っても小気味いいです。
 小兵と言えば、現在では、幕じりにチョコ出身の隆の山がいますが、彼も味わいある力士です。立ち会いすばやく相手の片腕を逆手に取る「取ったり」の技は天下一品です。ただ、彼はときどき自らが小兵であることを忘れて、がっぷり四つに組んだりします。これは解説者の舞の海も言っていましたが、小兵にあるまじき全然ダメな取り口です。小兵は小兵らしくけたぐり、取ったり、いなして相手の横から攻めるなどの「かき回し」で大男に対応してほしいです。今回、負け越してしまい、来場所は十両に落ちてしまいます。でも、また幕内に戻ってきてほしいですね。
 小生は以前、総武線の空いている鈍行電車の中で隆の山を見たことがあります。確か彼が幕下か三段目のころだと思います。当時は有名でなかったので、どこのだれかは分かりませんでしたが、昨今、テレビで隆の山を見て「ああ、あの時会った奴だ」とすぐに合点がいきました。当時、彼は荷物を詰めた風呂敷を持ち、何か物を読みながら1人で小生の目の前に座っていました。明らかに西洋人の顔をした力士なのに、なんと小さい男だなというのが第一印象でした。
 普通、西洋人で相撲取りになるとすれば、大男に決まっているでしょう。ですから、小男の西洋人がなぜ力士に、そんな疑問が湧いたので、英語で思わず声をかけようとしましたが、「相撲取りなら当然日本語は分かるだろう。英語で声かけたら不愉快になるかも」などと考えているうち、声をかけずに終わってしまいました。いや、声をかけなかった理由はそれだけでなく、彼は見た目がものすごく寡黙な感じで、学者然としていたので、近寄り難かったのです。風貌を見る限り、相撲取りになるより、学者か何かになった方が似合ってたかも。
 秋場所稀勢の里はちょっと期待外れですね。後半のあの相撲を見ていると、もう優勝すら無理で、横綱などまた夢の夢かも。精神力が弱いんでしょうね。その点が日馬富士と違うところです。土俵の稽古はほどほどにして、別の精神修行をした方がいいのかも知れません。琴奨菊も含めて、当面、日本人の優勝も横綱も望めないでしょう。 
 下の写真は、会津若松市飯盛山にある白虎隊の墓所。ある意味、日本人の英雄だけに、線香が絶えません。