つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

20数年ぶりに見たナマの大相撲

久しぶりにナマで大相撲を見る機会に恵まれました。何年ぶりだろう。多分、この前は蔵前国技館だったから、20年以上前の話だと思います。すなわち、新国技館になって初めてのこと。なかなかチケットが手に入らず、かといって当日券を朝早く行って並んで入手するのも億劫なので、機会がありませんでした。
現場で見る機会はなかったものの、小生は実は相撲の大フアンなのです。本場所が開催されている日曜日午後、自宅にいれば必ずテレビ観戦しています。別にだれだれのフアンということはありません。ただただ、相撲というゲームが好きなのです。相手の力を殺し、自分の有利な形をつくる技を見るのが好きなのです。
相撲というのは、バランスを崩し合うゲームです。ですから、押すだけでなく、引いたり、いなしたり、はたいたりして相手のバランスを崩し、勝機を見出すものです。そうしないと、軽量の者は絶対に大男にかなうわけがなく、階級制が必要になってしまうでしょう。よく物知り顔に「はたくのはよくない」「立会いに変化するのはよくない」などという人がいますが、これは小生に言わせれば、バランスを崩すという原点を無視した暴論です。
もう、50年以上大相撲を見ている小生から言わせれば、今の力士は個性がありませんね。たとえば、外掛け、内掛け、吊り出し、サバ折り、二丁投げ、揺り戻しなどの技が出なくなりました。昔は「揺り戻しの若乃花」「内掛けの琴が浜」「吊り出しの明武谷」などの決め技を持った個性派がいました。ここで懐旧趣味に陥る気はありませんが、せめて舞の海、智の花のような小兵で技巧派の力士が幕内に何人かいてほしいと思うのです。
今回の大相撲見物は、姉の娘つまりめいからチケットをいただきました、感謝感謝。東の2階で2列目の席で、力士が重なるので、正面や裏正面に比べるとちょっと見にくいのがたまに傷ですが、雰囲気は堪能しました。