つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

GWは黒部・立山アルペンルートへ

 ゴールデンウイーク最終の2日間、安いツアーで黒部峡谷、黒部・立山アルペンルートに行ってきました。このルートは昔、石原裕次郎主演の「黒部の太陽」を見たときから、機会があったら、ぜひ行ってみたいと思っていたコースです。黒部・立山アルペンルートは、トロリーバス、登山電車、ロープウエイなど6個の乗り物を乗り継ぐもので、結構楽しませてくれました。
 まず、大町側の扇沢から鹿島槍ヶ岳、爺ケ岳などの北アルプス連山下のトンネルをトロリーバスに乗り、黒部ダムサイトへ。このトンネルが映画に出てきたダム建設の資材を運ぶためのルートで、湧水のために1年以上も建設が止まったりした、いわくつきの大工事の末完成したものです。昔の人はこの無謀とも言えるダム完成に使命感を持ち、命をかけていたのですから、本当に尊敬に値します。トンネルを通りながら、先人の心意気を感じ、かつ殉職者のことを思い、胸が熱くなりました。
 黒部湖から黒部平まで登山電車。さらに黒部平から標高2400メートルくらいの大観峰まではロープウエイ。天気がよければ、下に黒部湖、上に立山連峰の雄山の威容が見えるはずでしたが、残念ながらの悪天候。みぞれ交じりで、白くかすんで見えるだけでした。
 大観峰から室堂まではこれまたトロリーバス立山連峰のピークを地下で横切る形となります。今回のハイライトはやはりトロリーバス終点の室堂の雪壁でしたが、残念なことにここも激しいみぞれで、間近で堪能することはできず、美女平までのバスからの窓際鑑賞のみとなりました。美女平からさらに下の立山駅までは再び登山電車。いろいろな乗り物を乗り継ぐ面白さを味わせてくれる旅程でした。
 上の方の写真は、黒部湖わきのレストハウス。あいにくの雨で、ダム全景の写真は今いちでした。下の方の写真は、室堂付近の雪の壁。まだ、15メートルくらいありました。快晴だったら、どんなにかよかったでしょう。返す返すも残念。