つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

圧勝でも社民と連立とは不可思議

 総選挙は、大方の予想通りになったようです。新聞予想では、投票日が近付くに従って「民主党320議席も」などという見出しが躍っていましたが、蓋を開けてみると308議席。まあ、新聞の予想以上に自民党の底力があったということでしょうか。それでも、単独政党としてはこれまでの最大議席というのですから、やはり驚くべきことです。
 その民主党鳩山代表は早くも社民党国民新党との連立を言っています。民主党支持の方から言わせれば、308議席あってなぜ連立かと疑問を持たざるをえないということでしょう。まあ、衆院はともかく依然参院は民主の単独過半数がないのでというのが理由だそうですが、これもよくよく考えると十分な理由とは言いがたい感じがします。社民にはそんなに議席があるわけでなく、せいぜい3、4議席でしょう。そんな数のためになぜ社民にすりよって、国の大事な政策である外交、安全保障で妥協しなければならないか、不可思議です。
 3、4議席の話であれば、自民党や無所属から権力を肴に引き抜く手はいくらでもあります。そちらの方が大方の国民の望む方向でしょう。そんな努力もせず、ひたすら社民党との提携に熱意を燃やすとなれば、やはり民主党というのは、外交、安保で社民党と変わらなかったのか、結局、旧社会党横路グループの影響が強いのかと疑われてしまいます。ですから、ここはぜひとも、参院単独過半数を目指して切り崩し工作をしてほしいと思います。そうしないと、いつまでたっても、安定政権はできないのですから。
 ところで、前にも書きましたが、神奈川11区はやはり小泉の小せがれが当選してしまいました。いやー、横須賀市民というのはもっと毅然としていると思いましたが、残念です。確かに、相手の民主党候補は小せがれに比べてルックスはそれほどでもなく、演説も迫力があるわけでもありませんね。でも、東大法学部卒の弁護士であり、小せがれとは頭のレベルが違うでしょう。しかも、自民党が野党になることは選挙前から歴然としており、親爺の利権を小せがれに託そうにも、その可能性はありません。
 それなのにあの差で当選というのはどう考えても納得いきません。ま、民主党の横粂氏が比例区で復活当選しましたのが、せめてもの慰めでしょう。進次郎とやらが今後、どれだけ勉強して選挙民の負託にこたえられるのか、じっくり見守りたいと思います。ところで、かく言う小生は、地元の選挙区に、秋田から集団就職で神奈川に来て、今世襲反対を叫ぶ自民党重鎮議員がいたので、彼に敬意を表して1票投じました。
 下の写真は、ベトナムの寺院で見かけた風景です。