つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

”大”を会社でしてはいけないのか

 「週刊現代」を読んでいたら、面白い記事を発見しました。ある放送局の話として、会社で大便をさせないよう、トイレのフラッシュの水の量を少なくして、一回で流せないようにしてあるそうです。その結果、会社で用がたせないので、社員は近所の飲食店や営業先などでやっているとのこと。まあ、涙ぐましいほどの節約努力ですね。
 小生が週4回行っている翻訳・企画会社は日本プレスセンタービルの中にあります。テナントであることから、プレセン当局の意向が重要になってきますが、幸い、いまだプレセンの大家、日本新聞協会から「unkoはここではするな」というお達しはきていません。小生はだいたい家でする時間がもったいないので、会社に行ってからするようにしていますから、大助かりです。
 しかも、プレセンのトイレは、水周りに温風手乾かし機、自動石鹸水出水機、ペーパータオル、インフルエンザ対策用の消毒アルコールも用意されており、個室内にはウオッシュレットもあって、至れり尽くせり。本当にありがたいことです。これで個室内にテレビでもあれば、最高ですが、それは贅沢すぎるでしょう。
 聞くところによれば、ほかにも「unkoは自宅でするもので、会社でするものではない」として、男性用の大便用個室を閉じているところもあるそうです。本当にせちがらいですね。便は生理現象なのですから、一定の枠にはめたりすることは、いかがなものか。一般社員にとってトイレ個室は会社において他人の目を気にする必要のない唯一自由になれる空間であり、これを封じてしまうと、たぶん社員はストレスがたまるのではないでしょうか。
 他人の目と言えば、最近、女性、特に若い女性がトイレの個室で食事を取るケースがみられると別の週刊誌が報じていました。一人で食べていると友達がいないように思われるとか、自分の食生活を見られたくない、特に弁当のおかずなど見せたくないということで、個室を選んでいるようです。昔の汲み取り式ならいざ知らず、確かに、水洗であれば、においはしないわけですから、個室も一つの選択肢でしょう。でも、やはり外の心地よい風にあたりながら、緑を愛でながら食べた方がやはりいいように思います。
 先の八ヶ岳登山で西天狗岳に向かう登山道のわれわれ。登り始めの登山道の周囲にはコケが満ちていました。すがすがしい朝の森の息吹が感じられました。”大”の話とはそぐわない景色です。