つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

再び出てきた終末予言

 ちょうど10年前の1999年に地球は滅亡するというノストラダムスの大予言なるものがありました。五島勉という人が書いたこの日本語版の解説書は、まさに1000年代が終わるというミレニアム終末思想を背景に関心を呼び、1970年代から90年代にかけて大ベストセラーになりました。
 かの予言は、「1999年の7の月に恐怖の大王が降りて来るだろう」というものです。恐怖の大王とは何を指すのかは分かりません。空から降るという感覚で言えば、核兵器、大隕石がいちばん妥当な予測ですが、そうではなく環境破壊や大地震、大災害なども含まれると言う人もいました。結局、99年は何事もなく、日本は失われた10年の経済不況の中にのたうちまわっていただけでした。
 そして、ノストラダムスの予言年から10年たったら、またぞろ予言話が登場しました。それは、マヤ文明の予言なるもので、「2012年12月22日に、地球は滅亡する」というのです。マヤの暦は5000年周期説で、暦が終わるときに文明が滅ぶとしています。その予言は具体的に何が起こるのか、あるいはその起こりうる可能性について言及はしていません。
 週刊誌によれば、2011年から12年にかけての時期、宇宙を覗くと、太陽が過去に例のない大きな活動期に入るそうで、太陽上での爆発現象である太陽フレアが活発化すれば、相当量の放射線と電磁波が地球に降り注ぐことから、人体やコンピューターの機能に影響が出ることになるとしています。また、マヤ暦によれば、地球上の文明はこれまでも3度か4度滅んだ過去があるというのです。
 太平洋の海底に眠っているとされるムー大陸は、過去に栄えた文明の名残りという説もあります。確かに、ペルーの巨大地上絵、与那国島沖合の海中楼閣など地球上に残された”遺跡”を見るにつけ、その歴史的証明ができないものが多く、そうである以上、滅びたとされる過去の文明と結び付けるのが、人をしていちばん納得させやすいでしょう。
 それにしても、終末予言というのはなぜ次から次と出てくるのでしょう。あるいは、人間は数千年も大自然の猛威のない地球に飽きてきて、滅びることをひそかに期待しているのかな。地球の自然許容人口が37億人程度だと言われていることから、現在の68億人というのは限界に来ていることは確かなのですが、、。
 下の写真は、今夏、中国の広西チワン族自治区の区都、南寧を訪れたときのもの。小生の隣に写っているのは、同市で大住宅地区を開発している不動産会社の女性職員。