つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

「沖縄独立」とは、聞いてあきれる

 民主党が政権を担ってからの昨年9月、現首相で当時副総理だった菅直人氏が同党の沖縄県出身議員、喜納昌吉氏に対し、「基地問題はどうにもならない」「もう沖縄は独立した方がいい」などと話していたというのです。喜納氏が最近出した著書の中で明らかにしたのですが、もしこれが本当だとしたら、驚くし、あきれた発言だと言わざるを得ません。
 基地問題での見解もさることながら、時の政権党幹部が沖縄独立を勧めるような論を主張していいわけがありません。それでなくても、中国の党と政府は今、「沖縄はもともと日本の領土ではない」との公式見解を持っており、同国で流布されている本などには「沖縄は中国の固有の領土」という”大胆な”な主張が公然と掲載されているのです。
 したがって、菅氏のこの話が中国に伝わると、大いに話題になり、インターネット上では、「沖縄独立に向け圧力をかけろ」などの声が集まり始めたといいます。またニュースサイトの中には、案の定、「沖縄はもともと独立国で、中国に服属していた」という”歴史的な見解”や、「独立させてから中国の属国にさせる」などの大国主義的な意見、さらには「菅直人はいいことを言う」などという馬鹿呼ばわりするような書き込みもあるそうな。
 こんな事情を聞くにつけ、やはり民主党は国際政治、安全保障が全然わかっていないと断定せざるを得ません。自らの領土を放棄してもいいというような発言をし、周辺国から”おめでたい人間”扱いされる政治家が我が国の首相になるのは、国民にとって本当に悲しいことです。
 国家、いや国家が保障する自由も人権もすべて領土と民があって成立するもの。菅首相には最低限、その意識だけは持ってほしいと思うのです。東アジアの国際情勢は、日本国憲法が言うように「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」という状況にないことは明白ですから、政治家はいつでも最悪のシナリオを考えて安全保障を考えていくべきです。
 下の写真は、小生が評議員をしている奨学金支給の財団のパーティー。小生も選抜に参加して選ばれた中国人の奨学生も来ていて、中国語で話をすることができました。