つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

今こそ、民主、自民の大連立を考慮すべき

 菅直人首相は、意外に手堅い人のようです。前の首相のように、できもしないことをさもできるように言うことはない、つまり幻想を抱かせる人ではありません。それに、財政では非常に健全志向の強い人のようで、本来は選挙前にはご法度と言われる消費税の税率アップに踏み込んだのは立派です。少なくとも、これを見る限り、民主党は責任政党なんだという感じを与えています。
 残念ながら、民主党の提携している国民新党などは、まったく支離滅裂の様相。場当たり的に消費税に反対したのはびっくりしました。これでは、まるで無責任政党の社民党共産党と一緒ではありませんか。こんなことを言っていたら、一議席も取れないのはむべなるかなです。
 やはり、社民党共産党も大した躍進はなかったですね。これも反対、あれも反対、おいしいことばかり言っていては、国民もばかではありませんから、その非現実性をすぐに見抜き、所詮選挙民の3%以上の支持は得られないのです。ほとんどの人は、今更ながら社民党が連立政権から離脱してほっとしているでしょう。
 最近の菅さんを見ていると、市民運動家出身なのに、なぜか古手の自民党議員のような安定感、安心感を感じさせます。安全保障の面ではまだ検証不十分で、幾分心配の面はありますが・・・。こうした菅さんの安定感で、本来存在感を示すべきである自民党の影が薄くなってしまいました。今回の選挙で、最多数の議員を当選させたにもかかわらず、どうも勝った勝ったという勝利感が漂ってこないのです。これってなんなんでしょうか。
 自民党の勝利が単に民主党の「敵失」にすぎなかったからか、あるいはリーダー、谷垣総裁自身に問題があるせいか。本来はこの勝利を受けて、強く反転攻勢にでてもいいような感じですが、動きは比較的地味ですね。なぜか、負けた国民新党や、勝ちもしない社民党ばかりが注目されています。
 民主党はこの際、国民新党社民党などの無内容政党との連立などは一切考えず、今こそ大胆に自民党との連立を考えたらいかがでしょうか。民主、自民の大連立によって消費税を導入し、将来に禍根を残さないような健全財政化、せめてプライマリーバランスの均衡化へ向け動いたらどうでしょう。そうなれば、ある意味、非常に強力でさらに安定感が加わった政権になり、多くの人が支持すると思います。
 ホノルルからそう遠くない距離にあるオアフ島南東部のハナウマ湾。死滅したサンゴ礁が敷き詰められた浅い海で、絶好のシュノーケリングスポット。でも、われわれは崖の上から湾を眺めただけでした。