つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

理不尽なやり方は長く続かない

 先月、広州に出張したばかりなのに、明日からまた5日間ほど中国に行ってきます。行き先は、小生が対日ビジネスの側面支援をしている広西チワン族自治区南寧市の企業のところです。今、同市ではアセアンビジネスエリアという地区が造られ、その中に日本風の風情を持った「日本園」という住宅、オフィス、商業店舗のコンプレックスエリアがありますが、小生はこの商業店舗に日本企業を呼び込む手伝いをしているのです。
 日本は依然不景気であり、新たな製品、商品を作っても、日本国内で捌ける可能性は極めて少なく、それだけに日本の、地方の業者は中国の大消費地に期待感を抱いています。特に、これまで日本商品など本格販売されたことがなく、日本の大企業も無関心だった未開の西南部中国への進出に意欲を示していますが、その具体化第一弾として出てきたのが、日本園店舗への進出なのです。
 トレンドとしては、この方向性は間違ってないでしょう。ただ、昨今の中国のやり方を見ていると、政治的、外交的な案件の報復として経済的な案件を出してくるなど、ビジネスパートナーとしては極めて不安定な感じを与えています。日中間のビジネスコーディネーターの立場からすると、本当に残念でなりません。
 でも、こんな破廉恥で、理不尽なことは長くは続かないと思います。中国も西側に留学した人が多く、西側のルールを知るようになっています。やがては国際的なルールを守らないと天に唾する、つまり自らにマイナスになる行為と分かるはずで、その日はそう遠くないときにやってくるでしょう。
 中国よ、どうか覇道でなく、孫文が言うように王道を示してほしい。そうなれば、日本、中国、ASEAN諸国すべてがうまくいくall‐winの状態が生まれるのです。
 東莞市内にある2つのへんなモニュメント。上の写真は、東江沿いの公園にある縁起ものの金の亀をバックにした小生。下の方は、人民公園の中にある同市のシンボル・モニュメント。