つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

テレビで話すのも楽でない

 9月末には、尖閣諸島をめぐる日中間のトラブルの問題で、本日は、中国人が銀座で大量にブランド品を買っているという内容の社会ネタで、日本テレビの朝の番組「スッキリ!!」から取材を受け、それが放映されました。
 通信社の記者時代、多くの事件、事故現場を踏んでいるので、そこに取材に来るテレビカメラに当然、小生の顔が入ることがありました。加えて、6、7年前、ある協会に属していた時に、ローカルのテレビ局がその協会の行うイベントを取材に来て、小生もインタビューされ、かなり多くの時間、映し出されたことがあります。そんなこんなで、テレビに映るということはそれほど新鮮な感覚はありませんでした。
 実は、我が家は内人がみのものたのファンなので朝はもっぱらTBSばかり見ており、小生は日テレの「スッキリ!!」などは全然知りませんでした。そんなわけで、最初に依頼を受けた時には「えー」という感じでしたが、内容が小生も本を出版している尖閣諸島の話なので、喜んで話をさせていただきました。
 小生の神田の事務所にテレビ局の下請け会社の人が来て、なんと1時間近く取材を受けましたが、放映されたのはワンカットだけ。放映されたのは、1分もなかったでしょうね。まあ、小生も得意な分野であるだけに気負い過ぎてしまい、とちりの回数も多かったので、やり直しが多く致し方なかったところもありました。
 最初の尖閣問題取材のとき、テレビ画面に登場する時間を聞いたら、朝の8時半ごろとのこと。一般サラリーマンなら通勤の時間ですし、知り合いはほとんど見ていないだろうという判断から、親戚以外に連絡しませんでした。ですが、登場のあと、友人や知り合いから「見ました」というメールや電話が結構あり、恐縮してしまいました。
 今回の「金持ちの中国人がブランド品を買いあさっている」といういわば社会ネタ、暇ネタで小生がコメントするにふさわしいかは疑わしいところ。ですが、中国通ということで小生におはちが回ってきたのでしょう。
 特に知っているジャンルでもないので、事前の勉強がたいへんでした。それにも関らず、今回も登場の時間を見ると30秒やそこいらで、一抹の虚しさを覚えます。が、わずかなコメントでも、一方で文章とは違う反響の凄さがあり、何かを発信するというジャーナリストの立場に立てば、興奮させるものもあります。
 小生のように、もともともの書きが専門の人間にとって、うまくまとめて話すことは必ずしも得手ではありません。ですが、大学の講義をもう8年もやっているので、少しは話し方も進歩していると思いますし、今回も、なんとか様にはなっているのではないかと自画自賛しています。
 下の写真は、寧夏回族自治区黄河と並行して走るメーンロードのわきにあるひまわり畑。ひまわりは小生の好きな花です。