つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

やはり「泣き女」か

 昔から、中国や朝鮮半島には、葬式などで他人の死に対しオーバーに悲しむことを生業にしている「泣き女」がいたことは承知していました。今回、北の将軍さまの死で大勢のオーバーに泣く老若男女が映し出されましたが、彼らをよく見ていると、なんとなくわざとらしく、本当に悲しんでいるのかという疑問を感じざるを得ません。やはり「泣き女」の一種なのでしょう。
 ちなみに中国泣き女のサイトは http://www.youtube.com/watch?v=4QFlpurSP9g 
 北の「泣き女」の特徴は、大きな手を振りかざし、地面をたたいていることです。人間が本当に悲しい時に普通あんな大きな動きはしませんね。じっとむせぶようにして、涙を流すだけです。そう言えば、北の「泣き女」「泣き男」はオーバーな動きの割には涙を流していない人が目立ちます。つまり、自然に涙が出てこないことをカバーするために、大きな身振りで演技しているとしか思えないのです。
 古来、「泣き女」は葬儀を仕切る人たちが演出効果として金銭を払って招くものですが、北の泣き女たちは、体制から強いられ、報酬なしで演じさせられているのです。どこぞの新聞に書いてありましたが、将軍さまの死に悲しい素振りを見せないと、あとで相応のしっぺ返しがあるとのこと。そういう意味では、「泣き女」「泣き男」になるということは、アメではなくムチの有無にかかるということなのでしょう。あの封建王朝は、人の喜怒哀楽まで自在に動かそうとする体制なのかと思うと、朝鮮人民に心から同情せざるを得ません。
 いや、無理強いは朝鮮人だけに限らないようです。出入国管理のところでは、将軍さまの死など関係ない感じで悲しみを見せない外国人に対しても出国手続きをかなり厳しくし、時間をかける嫌がらせをしたとのことです。まあ、先般ピョンヤンで行われたWCサッカー予選の日本戦でも見て取れるように外国への敬意をいささかも表さない国ですから、有りうべきことだと思いますが、それにしても恐ろしい国です。こんな国が日本のすぐそばにあるのは本当に不幸なことです。
 下の写真は、宮城県石巻市の河口付近に打ち上げられた漁船。先般、津波原発の被災地現地を見ようと宮城県福島県を回ってきました。