つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

今年も間もなく桜見物の時期

 今年は桜の開化が早まりそうです。昨年は4月に入っても咲かない感じでしたが、今年は先週くらいから春らしい陽気になり、すでに東京の桜の目安となる靖国神社の桜は開き、気象庁は「東京の開化宣言」を出しました。日本人にとって毎年桜を見るのはうれしいことで、今年もまたその季節が来たのかと思うだけで、心が浮き立ってきます。さあ、今年も缶ビールを持って桜見物に行かねば。
 かつて香港に住んでいた時、4年にわたってに桜は見られませんでした。ただ、香港セントラル地区の山の中腹に香港公園というところがあって、そこでピンク色した花を咲かせる木があったのです。いかにも熱帯の花という感じで、ソメイヨシノのような可憐さはないのですが、日本人は「香港桜」などと呼んで結構ファンがいて、ビールとおつまみを持ち、その下で小宴会をしている人もいました。
 香港在勤中、春に雲南省麗江を旅行した際、玉龍雪山、シャングリラ方面に向う山道で、桜らしい花を見つけて感動したことを記憶しています。どちらかというと花が小さく、ソメイヨシノではなく山桜といった感じでしたが、それでも「ああ、ここにも春が来ているのか」と、妙にうれしくなりました。遠くに雪山、近くの野にピンクの花というコントラストは実に日本人の感性にマッチします。
 東京に開花宣言が出たということで、きょう午後、愛犬を連れて横浜の伊勢山皇大神宮から掃部山(かもんやま)公園の方を散策してきました。井伊直弼銅像のある掃部山は花見の名所として有名で、毎年、開花の時期には足の踏み場もないほどのビニールシートが敷かれます。
 きょう、その掃部山の桜を仔細に観察したところ、咲いている花は一輪もありませんでした。横浜は東京に遅れを取っているようです。ただ、つぼみの先にピンク色が顔を出しているものもなり、かなり芽吹いている様子。多分、今週中ごろ、春分の日ころには開化、週末には2、3分咲きになりそうです。となると、この公園いっぱいに花見宴会があるのは多分、来週央から週末ということでしょう。
 横浜の小生の自宅周辺には結構桜の名所は多く、毎年紹介している大岡川の川沿い、野毛山公園伊勢山皇大神宮掃部山公園。ちょっと足を伸ばせば、根岸森林公園三溪園。そういえば、関内駅から海側の方に「さくら通り」という八重桜が街路樹になった商店街があって、ソメイノシノより晩い時期に濃いピンクの花を咲かせます。満開になったときのこの通りも、大阪造幣局の桜トンネルに負けないくらいの素晴らしさがあります。
 下の写真は、我が家の愛犬マオ。