つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

反省なき民主党の敗戦は見えていた

 昨日の東京都議選の結果は、大方の予想通りというものではないでしょうか。まあ、あえて小生の予想と違ったと言えば、維新の会の当選が少なく、共産党がなんと倍増したこと。反自民意識の強い選挙民が民主党に代えて共産党に着目し、集中的に投票したのは意外でした。民主と共産では政策がかなり違うと思うんだけど、、。
 それにしても共産党と同じような主張をしていて存在感がもともとない社民党とか、あの小沢御大の生活の党とか、なんだかわけが分からないみどりの党だとかが支持されなかったというのは当然の結果で、本当に選挙民の賢明な判断だったと思います。申し訳ないですが、こういう没個性のミニ政党は早く消えてほしいと思います。
 民主党の敗戦は見えていました。昨年暮れの総選挙以後何の反省もしていないし、新鮮な政策も打ち出していない。目立ったことと言えば、通常国会で、あの野田首相が執念を燃やしたとりあえずのゼロ増5減案すら葬ろうとしたこと。民主党はやはり連合という既得権益集団に支えられたビッグガバメント志向の政党だから、議員の定数削減に踏み切るのは難しいんですね。
 安倍政権になって、庶民の期待する経済回復はそれなりに兆しが見えてきました。それなのに、ここ1か月の株価乱高下を奇禍とし、鬼の首でも取ったような気になった民主党は「アベノミクスはやはりバブルだ」と言い張って安倍批判を始めました。この時点での安倍批判は実は、庶民に「民主党は景気回復には無関心。彼らの関心は政局に持ち込むことだけ」との印象を持たせてしまうだけなのですが、分かっていない。
 今、庶民は、たとえ幻想でもいい、景気回復、経済復調の気分を味わいたいという気持ちになっています。そんなところに、海江田代表らの発言は無神経に熱気に水をかけるだけでした。庶民感覚が全然分からない人たちです。「じゃー、そういうおめらーは3年余の執政で何をしたのか」という反論、罵声すら浴びせたくなります。自分たちが景気回復のために何をしてきたかという反省をし、その上でものを言うべきでしょう。一回も政権に就いたことのない無責任野党ではないんですから。
 ところで、東京都民というのは、地方民の集合体ですから、この選挙結果は当然7月の参院選にそのままの形で表れるでしょう。過去の例を見ても、都議選とその直後の参院選がほぼ同じ結果になると言われています。ですが、今夏の参院選は、制度上都議選ほど共産の伸びる余地はないので、自民がさらに大勝し、民主党は解党的大敗を喫するかも知れません。
 下の写真は、上海市の繁華街、南京通りで朝のダンスを踊るおばさんたち。