つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

上海市奉賢区のホテルも雲泥の開き

 小生が上海市で関係する金属加工の工場は、浦東地区郊外の奉賢区奉城鎮というところにあります。浦東空港から南の方に走って30キロくらいの距離。奉賢区の中心地は南橋といって奉城鎮からさらに西の方に20キロくらい走ったところにあります。上海滞在中はこの南橋のホテルに泊まって毎日工場まで通っていました。
 奉城鎮は「え、これが上海市内?」と訪問客に思わせるほどに田舎臭い。何か隣の浙江省の農村地帯の町のような感じさえします。工場地帯も上海市の他地区のようにきちんと工場園区として整備されていませんし、街中に出ても、こぎれいなレストランや喫茶店などはお目にかかれません。
 でも、南橋はさすがに奉賢区150万人住民の中心地にふさわしく、スケールの大きい町です。あるいは、上海が初めての日本人が最初にここに連れてこられて「ここが上海の中心地だよ」と言われたら、普通に信じてしまうほど賑やかです。この町の5つ星ホテルには「桜の木」という名の付いたちゃんとした日本料理屋もあり、一回食べた経験によると、まあまあそこそこの味と値段をしていました。
 今回、小生らが泊まったホテルは4つ星でしたが、部屋が広く、英字新聞が入るなどサービスが行き届いている。レストランの服務員が朝食のときに「…を持って参りましょうか」と声をかけてくるなど完璧なまでに親切。アットホームな感じして居心地がよかったです。これで一泊の値段は500元弱。
 小生はこれまで、奉城鎮の工場を訪ねるときは、工場から歩いて10分という一泊150元の安ホテルに泊まっていました。ただ、安かろう悪かろうで、部屋は狭く汚いし、朝食もまずい。服務員のサービスなど皆無。ですから、今回、同行者とは「次回以降は、合弁企業も儲かる方向にあるので、南橋に泊まろう」と確認し合いました。
 若い時は、ホテルなんてどこでもいい、寝られるベッドさえあればと思っていましたが、歳を取ってくると、やはり居心地のいいホテルに泊まりたいものです。
 下の写真は、奉賢区南橋で泊まった4つ星ホテル、上海セントーサホテル(上海新発展聖淘沙大酒店)の全景。