つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

世界各国が一致協力してISつぶしに出よ

 パリ市内で起きた連続テロ事件は多くの日本人にとって驚き以外なかったと思います。というのは、事件の起きた場所がパリで中心街のレストラン、コンサート会場、サッカー場と観光客も行きそうな、パリに旅行していたら、巻き込まれる可能性もありそうなところです。しかも、今年1月に漫画メディアの出版社がテロ攻撃を受けたばかり。フランス警察はなんで1年もたたないうち再度こんな複数の攻撃を受けるようなヘマをするのでしょうか。
 それにしても、自爆テロは怖いですね。犯人が逮捕も死も恐れないのですから。フランス警察はドジだと言いたいけど、実を言えば、警察も犯行現場での事前防御はできない感じがします。ただ、複数個所で犯行に及ぶならば、同然彼らはどこかに集まって謀議をしているはずで、不審者をマークしていれば、当然その時点で警察は摘発できるはずです。要は普段からの不審者の行動を警戒しているかどうかにかかります。
 オランド大統領は「一連の犯行はイスラミック・ステート(IS)だ」と断定しました。彼らも犯行声明を出しているし、彼らの犯行と見て間違いないでしょう。フランスは米国などとともにシリアのIS占拠地域への空爆に参加していました。同じくシリア空爆に参加しているロシアもエジプト国内で民間機がISに攻撃されています。今後、あの凶暴集団が次から次と自爆テロリストを世界各国に送ったら、ある種のパニックになるのかも知れません。
 ですから、ISに逆らうと報復があるから怖い、日本は絶対に欧米がしているIS攻撃に参加してはならないという意見もあります。日本の評論家の中にも「さわらぬ神にたたりなし」のようなことを言う人がいます。でも、それでいいのでしょうか。みんなが頑張って無法者に対処している時に知らん顔ができるのか。
 もし、日本のある地区が暴力団に占拠され、制圧に近づくと人質が殺されたり、他地区で報復を受ける恐れがあるとします。われわれはその際、暴力団の支配をそのまま放っておけるのか。日本国内には法の支配があるのでそれはできないでしょう。ISの存在はまさに国際的にそれと同じケースです。世界は一国家と違って統一された制度や法の支配はありませんが、正義や秩序の維持という観点からも放ってはおけません。
 ISが世界的にテロを起こすと言うなら、今こそ世界各国はその恐怖を乗り越えて、一致協力してISつぶしに向かうべきです。空爆だけでなく地上戦も必要です。きょうのTBSの朝の情報番組を見ていると、愚かなコメンテーターが「戦いの前に話し合いを」などとのたまっていたけど、ナンセンスの極み。暴力至上主義の凶暴集団とどう話し合いが進められるのか。理想を言って気持ちよがるのはいいけど、そんなものは現実に何の意味もないことをもっと知るべきです。

 上の写真は、わがマンションの中庭の風景。若干紅葉が始まっています。