つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

ラーメンのあとに餃子は激怒することか

 兵庫県明石市の中華料理店で、ある客がラーメンと餃子を頼み、「餃子を先に持って来い」と注文付けたのにラーメンが先に来たため激怒、3時間も店に居座って文句を言っていたという話がありました。くだらないというか、世の中平和というか、それほどのことですが、ネットではこの問題をめぐって大論争になっています。小生もこういう話大好きで、ぜひ一言言いたくなりました。
 結論的に自説を言うならば、客の注文はもっともなことで、順序の注文を守らなかった店側に大いに問題があります。小生も香港のレストランで、複数の料理を注文し、「一品一品ゆっくり出してくれ」と注文したのに、全部一緒に出されて憤慨したことがありました。それが一回だけでなく、どの店も、どの時間でもそのようなのです。
 日本でも、食事とコーヒーを一緒に頼み、当然「コーヒーは食事のあと」と言っているのに先にコーヒーが来たりしたときがありました。「お客様は神様」と三波春夫先生がおっしゃっていましたが、こういう店はあまり客のことを神様とは思っていないようです。結構、食事スタイルは重要で、自宅で決まった習慣があるなら、外でも同様にしてほしいと思うはずで、注文を全くないがしろにするレストランは感心しません。
 ですが、冷静に考えれば、今回の場合、店側にも理由がありましょう。ラーメンは簡単に作れるが、餃子は焼くのに時間がかかる。食べ物は温かいうちに食べる必要があるから、店は単純にできた順に出します。また、餃子は大鍋で多くの数を焼くので、複数の注文が集まった段階で焼くことも考えられる。一人ひとりの客のために、いちいちその料理のことを考えていたら、小さな店では捌き切れなくなってしまうこともあります。
 客としては業腹な感じはありますが、何も3時間もねばって文句を言うほどのことではありません。しかも、接客マナーにいささかの問題があるにしても、重大な過失でもありません。店の態度が気に入らないのなら、二度とその店には行かなければいいだけのことです。
 それにしても3時間も文句が言いたくなるほど、それほど餃子をラーメンのあとに出されるのが嫌なのか。確かに、小生の大好きな「餃子の王将」では必ず複数注文(酒類を除く)でも餃子が先に来ます。餃子−ラーメンの順、あるいは同時に食べるというのがその客のセオリーだったのでしょう。でも、小生は、万一王将で餃子より先に麺類を出されても、ちょっと変だなと感じる程度で怒ることはないと思います。
 餃子が後から出てくるのなら、それはそれでこれ幸いとばかり、餃子を肴にチューハイの一杯でも飲めばいいのです。人生、そのくらいの余裕が必要でしょう。

 上の写真は、松江市内で見た街路樹の紅葉。