つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

「店員からの声掛け要らない」は分かる

 先日、テレビのワイドショーを見ていたら、ふらっと入ったお店で展示品を見ている時に、店員が寄ってきて声を掛けられるのは嫌だという人が調査対象者の8割くらいいると報じられていました。実は、小生も別段買う気もないところに入った時に、店員に声を掛けられるのは嫌な方だったので、同じように思う人が結構多いんだと改めて感じました。
 店員が声を掛けるのは、買う気もなくふらっと入った人に、その製品のすばらしさを強調して買う気を起こさせるのが狙いなんでしょう。ですが、多くの客からすると、返事をしなければならずちょっと面倒、うるさいなというのが正直な気持ちなのでは。
 アパレルショップの場合、彼らが声を掛けるセリフはだいたい「このデザインで別の色のものもありますよ」「サイズはいろいろ取り揃えております」というところ。そんなことは分かっていることだし、もし買う気があるのなら、「私に合うサイズがありますか」と客の方から積極的に店員に聞くでしょう。
 小生は、気持ちよく一人で見ている時に声を掛けられると、返事するのがうっとうしいので、あてつけがましくその時点で店を出てしまうこともあります。恐らく小生同様の朴念仁も多いと思うので、これは店側にすると、逆効果ということなります。その点、店員のいないユニクロなどの量販店は十分に自分で吟味できるのでいい。
 ただ誠に勝手ながら、家電系の量販店に入った時には、たまに声を掛けてほしいなと思うことがあります。それはアパレルなどと違って、機器の機能や扱いは分からないことが多いし、特に、他の製品との違いなどはどうしても店員の説明を聞かなくてはなりません。
 家電量販店の店員は、客との距離の取り方がうまく、店内が空いている時でもそれほど積極的に客に近づかない。「分からないことがあったら声かけてください」と言って、まず客に外見からじっくり製品を吟味させます。長年の経験から、客が買う気を起こしたら必ず店員に声を掛けるということが分かっているからでしょう。そういうスタイルは素晴らしいと思います。
 ワイドショーでやっていたのですが、お店に入るときに店員の声掛けを嫌う人は「店頭のブルーのバッグを手にしてくれ」と指示しているところもあるそうです。分かりやすいけど、それも客側からすると、愛想なしの感じを与えるそんなバッグは持ちたくない。
 やはり、店員は最初は一定距離を保ち、客に自由に吟味させるのが一番いい。もし、客に買う気が出てくれば、必ず周りをきょろきょろし、店員に声掛けますから。

 上の写真は、群馬県の榛名湖パークから榛名富士を見上げた風景。高度差300メートル程度の登りでしたが、晴天で森林浴を楽しめました。