つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

商品買わずにスタバー店内占拠は無茶だ

 米国フィラデルフィアスターバックスで、2人の黒人が商品を買わずに椅子、テーブルを占拠し話し込んでいたため、店員に退去を求められましたが、2人はこれを拒否したことから、警察に通報され、拘束、連行される事件となりました。この一部始終は録画され、ユーチューブか何かで放映されたことで、方々から「人種差別だ」との非難の声が上がり、スタバー側は謝罪し、黒人2人に慰謝料まで払いました。小生からすると、これってちょっとへんだよねと思うのです。
 小生は、時間つぶしや休憩のため一人でコーヒーチェーン店に入る場合、特に飲みたくなくても、必ずコーヒーなどの商品は購入します。たまに、友人と待ち合わせし、その人を探すために商品を買わずに店に入り、短時間話すことはあります。その場合は、友人が購入しているから、こちらはまあ買わなくていいかという感じです。いずれにせよ、複数人で商品を買わず、コーヒーチェーン店の席を長時間占拠することは考えられません。
 店の空間はだれでも座れる公園のベンチようのものではなく、専らその店の商品を買う人向けのものです。店側はその空間を提供するサービスによって客を呼び込んでいるのですから、商品を買わない人には排除的であって差支えないと思います。フィラデルフィアのスタバー店員が白人、黒人、黄色人種を問わず、退去を求めるのはごく当たり前のことで、従わないのなら、警察権力を利用するしかありません。
 その客人がたまたま黒人であったから問題化してしまいました。小生は、この件を人種差別に結びつけるのはちょっと無茶なのではないかと思いますが、世間には過剰に反応し、我田引水する人は少なくないようです。歴史的に差別されてきた人々が敏感になるのは分からなくもないですが、必要以上に被差別的な自らの立場を主張して、常識離れの無理を通そうとすると、却って逆差別になり、世間の反発を買うだけです。
 でも、分からないのがスタバー側の姿勢。一杯のコーヒーも消費していない無茶な黒人2人に対しても謝罪し、慰謝料まで払ったのですから。「あの店は黒人差別主義者」という悪評が立つのを恐れた対応かと思いますが、あまりにも安易。少なくとも、「店内は当店のコーヒーを買う人だけの空間です、公園のベンチではありません」と強く主張して欲しかったです。

 上の写真は、お濠越しに見た岡山城。外観はきれいなのですが、1960年代に再建されたものなので風情がない。