つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

美しくなった教え子からの声掛けはうれしい

 先日、大学のキャンパス内を歩いていたら、以前中国語クラスにいた女子学生から「あ、ヒグラシ先生」と声掛けられました。その前にも、食堂の行列に並んでいた別の女子学生から声を掛けられ、小生が応対すると、彼女はわざわざ列を離れ、話相手になってくれました。何が嬉しいと言っても、以前の教え子から声を掛けられることほど嬉しいことはありません。
 いずれも1年生のときに中国語クラスにいた学生で、すでに3年生になっているはず。今現在のクラスの教え子なら、パワー関係があるので、教師に声を掛けるのは、まあご機嫌取りやお世辞という側面もあるかも知れません。男子学生からは、授業開始直前のトイレなどで会うと、よく声を掛けられます。
 語学の授業は1、2年生必修だが、3年生以上はそうでない。つまり、3、4年生は二度と教師と学生の関係になることはないので、声掛けは機嫌取りにはならない。「あの教師は嫌だ」と思っていたら、恐らく近くを歩いていても学生はその教師を無視するでしょう。したがって、キャンパスで遠くからわざわざ声を掛けるのは、小生も嫌われていなかったという証しで、そういう行動を受けると幸せな気分になります。
 それはともかく、女子学生に声を掛けられても、最初はだれだっけという感じ。声を掛けられた以上、不愛想に頭を下げて行き過ぎるだけなのもへんですから、時間がある限り立ち話に応じます。近寄ってよくよく見ると、確かに1年生の時に見慣れた顔であることが分かります。クラスを持った学生は大勢いるので名前は思い出せませんが、、。
 女子学生相手で、こちらから話し出す常套句は「なーんだ。君だったか。いやー、美人になっちゃたから、分からなかったよ」「なんで、そんなにきれいになったの」。この言葉に女子学生もまんざわでもなく、嬉しそうな顔をします。教師が今さらなんで学生にゴマする必要があるのかなどと訝かられそうですが、実はこれは小生の正直な気持ちなのです。
 長年の経験から、本当に女子学生は高校出たての1年生のときと比べて、3、4年生になったときの顔の輝き、立ち振る舞いが違ってくるのです。多くの女性は特に20歳を過ぎると輝くような美しさを示しますね。化粧方法も関係あるのかな。ですから、一瞬見ただけでは、だれだったか分からないことが多いのです。
 「きれいになったね」の次に「さて、ボーイフレンドでもできたか」「いろいろ経験を積んだな」などと思わず言いそうになってしまうのですが、これは禁句。若干セクハラの要素を含みますから。いずれにしても、美しくなった教え子に声を掛けられ、話ができるというのは本当に幸せなことだと感じます。

 上の写真は、横浜開港記念パレードのときのよさこいダンシングチーム。