つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

司法試験問題漏えい、贈収賄事件に問えないか

 明治大学法科大学院の教授が教え子の女子学生に”個別授業”し、挙げ句に司法試験の問題を漏らし、模範回答まで授けたことが先ほど問題になりました。この先生は67歳というすでに好々爺となるべき年齢なのに、性的には依然ギラギラの様子。その点では、小生から見れば尊敬に値するところがありますが、やっていることは、試験問題漏えいをえさに女性を釣るというあまりにも古典的なセクハラ、パワハラであり、驚くばかりです。
 確かに司法試験は、合否で人の一生を左右してしまうほど重みのあるイベントです。問題の中身を知っていたら有利であり、できれば事前入手できないかと考える人がいてもおかしくありません。くだんの教授はそうした人間の弱みにつけ込み、とりわけ女性に目を付けました。金でなく、色欲の満足を目的としたところはいかにも世間知らずのスケベ親父。法律家なのにこれが犯罪になるとは考えなかったのでしょうか。
 小生が講師をしている大学では、毎年学生による教師評価があり、その設問の中に「セクハラやパラハラがあったか」というものがあります。たとえば、一般に先生が教室内の特定女性ばかりを依怙贔屓し、「放課後、一緒に飲みに行ってくれるなら、成績評価をアップさせる」などと言ったら、教師生活はその時点で終わってしまいます。今、教育現場ではセクハラ、パワハラにひと際厳しい目が向けられているのです。
 ですから、教師は心の内では個々の学生をどう思おうと、表面的には公平性を担保しなければなりません。明治大学法科大学のその教授は過去にも女性への依怙贔屓、問題漏えいの例があったとされます。なぜ、複数回もそうした事態が起きていたのか。問題を作る法務省、教授を採用していた学校側の態勢に問題があったと思われても仕方がありません
 一般に刑法上のわいろには収賄と贈賄があり、双方が罰せらます。小生は情報を受けた女性にも大いに問題あると思うのです。こと国家試験に絡むことなので、軽視してはなりません。「収」は試験問題の漏えい、「贈」は女性の肉体という構図で、この事件もしっかりと贈収賄事件と認定し、罪に問うべきかと思います。

 上の写真は、自宅付近の植え込みに咲いていた外来種の花。多色の花びらを持つ草木で、香港でよく見かけた。本来亜熱帯の花と思われるが、日本も地球温暖化で亜熱帯になりつつあるので、こうした外来種が入り込んでいるのでしょう。