つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

再び子どもへの体罰について

 前々々回に、子どもには体罰が必要だとの持論を展開したら、「ともや」さんという方から「同感だ」というコメントをいただきました。ともやさんは小生と同世代人であり、同じように子ども時代には多分、相応の体罰経験を持ってらっしゃると思います。小生自身に関して言えば、殴った先生はよく覚えていても、不思議と殴られたこと自体に恨みはないし、むしろ懐かしく思い出されます。そうであれば、ほとんどの同世代人は、そう感じているのだと思います。
 基本的に、体罰には愛情が裏側になくてはいけません。激しい感情に基づいたり、不平等的(えこひいき)にやるべきではないでしょう。その点では、クラスのマドンナ的女性も殴ったという、ともやさんのコメントに出てくる先生は、ご立派というべきです。
 小生が通う大学で英語を教えている非常勤の女性教師が、授業中に携帯をいじっている男子学生を注意。それでも止めないので再度激しく叱責すると、その学生は教務課に訴え出たというのです。別に「教室から出て行け」とか手を上げたというわけではなかったようです。明らかに、学生の方に非があるわけですが、教務課は学生を諭すどころか、専任の先生にその事情を話し、事態の収拾を求めたのです。さらに、専任教師はその非常勤の教師に「もう少し穏便に対処する」よう求めたといいます。
 非常に理不尽な解決方法ですね。いったい、教務課も専任も非常勤教師にどうしろと言うのでしょうか。少子化の折、学生は大切なお客さんなのだから、もっと大事にしろとでも言いたいのでしょうか。そこまで明確に言うなら、それはそれで理屈が通っていますが、さすがにそこまでは露骨な物言いではなかったようです。でも、本心はそう言いたいのだと思います。
 しかしながら、大学は遊園地ではありません。学びの場である以上、修学にふさわしくない学生の態度は、教師は厳に対処しなければならないでしょう。一人の学生でも、その積極的な不真面目さを放棄すると、一生懸命学びたいと考えている学生たちの意識を萎えさせ、全体をスポイルしてしまう恐れもあるからです。
 思うに、大学生に修学モラルが欠けているのは、もちろん一次的には家庭の責任ですが、加えて、こういう問題をずっと放棄してきた小、中学校、高校側にも大きな責任があると思います。その問題を創り出しているのは、体罰の禁止であり、モンスターピアレンツの存在です。結果、教師は事なかれ主義となり、子どもは大人になりきれず、社会に適応しない人間になるのでしょうね。日本の将来にとっては、残念なことです。
 上の写真はうちの愛犬マオ(毛)。小生自身は子どもがいないので、チワワが子ども代わりです。まるでカンガルーのように、袋に入るのが好きで、夜、内人が食事を作るときにはいつも袋に入っておぶさっています。
 下の写真は、三軒茶屋駅近くのマクドナルドで見かけたチワワ。かわいいので飼い主に断って写真に収めました。