体罰教師の懲戒解雇について前回、小生が書いた見解に対し「オバカさん」さんからクレームが来ました。確かに、よくよく考えてみると、「過失」というのは言いすぎかも知れません。この教師はかなりサディスチックに殴っているので。ただ、少なくとも、「傷害を与える意図で暴行」ということにはならないでしょう。少なくとも、競技を強くしたいという意図があって、その結果としての暴力であり、最初から悪意があって暴力をふるったり、いじめたりするケースとはちょっと違うように思います。もし、遺族が警察に訴えて、この教師のしたことが刑法上の「暴行罪」あるいは「傷害罪」と認定されるならば、小生もそれに従います。
「相手の結果によって処分を決めるのは妥当ではありません。」という小生の言に対し、「オバカさん」さんは「主張の根拠がよく分からない。馬鹿なの？結果の重大性によって処分が左右されるのは社会通念上当然のことでしょ」と言っていますが、これは貴兄が言う「車で人を轢いて，軽症の結果と死亡の結果で差を付けるなって言いたいの？」（車で人を轢いた場合、その被害程度によって量刑の差がありますが、、）という因果関係の意味合いとはちょっと違うように思います。
教師が暴力をふるった結果、その傷が大きかったか小さかったか、あるいは殴られた傷がもとで体を悪化させて死んでしまったなどということでは、貴兄の言うようなことが成立します。が、今回のケースは、残念ながら、生徒は体罰によって精神的に追い込まれ、その結果、教師とは離れたところで自殺しているのであって、厳密に言えば、生徒の死と暴行の事実との間に直接的な関係がありません。
生徒の死は結果として重大であり、この暴力教師は大いに問題があります。暴行に加え言動によって生徒を追い込んだとしたら、相当の責任があると思います。でも処分の差について、「結果の重大性に決まってるだろ」という貴兄の論は受け入れられません。
一般に軽口で「おまえなんか死んでしまえ」と言って、相手が本当に死んでしまったら、言った奴は万死に値するのでしょうか。あるいは単に「バカ」と言われて、自分はバカと思わないのに屈辱を受けたとして自殺してしまったら、その「ばか」と言った人は、その死に見合うだけの相当の責任を負うのですか。
逆にこんなことが言えませんか。体罰教師は世間に相当います。体罰を受けた生徒たちが自殺しないのであれば、この教師は何の問題もないのですか。貴兄の言うように結果が重大だという言い方をするならば、生徒たちが体罰を甘受している限り、体罰教師たちは問題ないということでしょうか。ちなみに、小生は100％の体罰否定論者ではありませんが、、。
下の写真は、乃木神社の鳥居と本殿。
