つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

貴乃花の行動支持が5割以上って本当?

 またまた大相撲の話でごめんなさい。先般、テレビのワイドショーを見ていたら、今回の暴行事件、その後の相撲協会貴乃花親方との確執の問題で、アナウンサーが「世論調査では5割以の人が貴乃花を支持している」と話していました。でもこれって本当ですかね。小生にはちょっと信じられない。暴行事件はともかくとして、その後の対応について貴乃花のしてきたことはとても理解できませんから。
 小生の親しい友人でも、内人の友人グループでも貴乃花の行動を支持している人はいません。「自ら顧みて直くんば千万人といえども我行かん」の古来の言葉じゃないけど、貴乃花が自らの行動が正しいと思うなら、マスメディアの前で思いのたけを堂々と話したらいいじゃないですか。それをなぜか沈黙。どうして主張できないのか。
 それは彼の行動にもともといかがわしい狙いがあったからだと思わざるを得ません。マスメディアを前にすれば、かならずさまざまな行動の矛盾点を突かれます。いかがわしい意図があったとしたら、それを糊塗しなければなりませんが、彼は中学校を出てから力士一筋の人。論理的話術、能弁さなど持ち合わせていないので、行動を正当化することなどとてもできないでしょう。
 小生、愚推するに、貴乃花の行動の背景にあるいかがわしい狙いとは2点あったと思います。一つは相撲協会内の権力闘争。貴の岩暴力事件を奇禍として相撲協会主流派を困らせてやろう、八角理事長を窮地に立たせてやろうとの意図。その結果、八角や協会主流派の指導性が問われたのならしめしめで、次の理事選で自らが理事長になるような”好状況”を作ってしまおうと考えたのだと思います。
 貴の岩の傷も、もともと大したことなかったのでは。でも当初、針小棒大に言わないと事件の重大性をアピールできないので、そう主張した。事件をなるべく大事化するよう企てたのです。ですから、事件直後に実際に貴の岩が出て来たら、傷の軽さがバレバレになってしまうので、それを恐れ彼の身柄を隠し通したのでしょう。
 だが、世間はこんな小細工をすぐに見破ってしまう。こんなに大問題になっている事件、しかも一方の当事者は引退までさせられているのに、いまだにもう一方の当事者が出てこないのはおかしいとだれもが気づきます。貴の岩が出てこないのは個人の意思でなく、貴乃花親方あるいはその周辺で悪知恵を付けている人たちの指示でしょう。彼の周りに相撲協会に巣食い、金儲けを企む元顧問なる人物もいるそうな。
 貴乃花親方がもう一つ、事件の大事化を謀った理由は、モンゴル人力士嫌い。貴乃花はモンゴル人同士でのなれ合い、星の融通し合いを疑っています。現役時代ガチンコをやってきた彼はそれが許せない。だから、弟子の貴の岩にはモンゴル人の会合に出るなと言っているのです。
 また、白鵬の張差し、猫だまし、顔面熊手、顔面へのエルボーブローという横綱らしからぬ立ち合いも、それなりにきれいな受け相撲をしてきた貴乃花には許せないのでしょう。そこで、白鵬ら番付上位にいるモンゴル人力士を肩身の狭い状況に追い込んでしまおうと考えたのではないでしょうか。
 最後に、ブログ読者が指摘している白鵬の土俵態度に一言。11月場所の嘉風戦での勝敗決定後の対応について、小生も以前の文章の中で、不快感を表しましたが、その後さらに、千秋楽での「うみを出し切って、、」発言と観客へのバンザイ強要もあって、不愉快感が募りました。「うみを出して」などと言うが、自らも暴行現場にいたくせによく言うよと小生は思いました。ある意味、自身が最大の「うみ」ではないのか。自身もこの問題に大きく関わっていたんじゃないのか。もっと反省しろよと言いたいですね。


 上の写真は、横浜・みなとの見える公園にある近代文学館(上)と大佛次郎記念館(下)。近代文学館で山本周五郎展をしていた時に出かけました。