つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

貴乃花親方のブーメラン現象は面白い

 貴乃花部屋って、なんでへんちくりんな四股名を付けるのでしょう。「貴公俊」を「たかよしとし」と読むのはどう考えても不自然。普通「公」を「よし」とは読まないので、パソコンで「…こうしゅん」と打たないと出てこない。しかも発音しにくいので、呼び出し、行司、アナウンサー泣かせでしょう。双子の弟の関取、貴源治は「たかげんじ」と後半は音読みなのにどうして一貫性が取れないのでしょうか。
 調べたところ、貴公俊の本名は「上山剛」、貴源治は「上山賢」ですって、四股名はどうも2人の本名と関係ないようです。そうであるなら尚のこと、難しすぎる四股名を付けたと言わざるを得ません。幕内上位の「貴景勝」も戦国武将上杉景勝から取ったようですが、それなら「たかかげかつ」と読ませるべきです。でも、それだと「たかよしとし」と同じように、長すぎるし、言いにくいのですが…。
 それはともかく昨日きょう新十両に上がったばかりの貴公俊がなぜ付け人に乱暴など働くのか。自分だって先場所までは幕下で、他の関取の付け人をしていて同じ立場。その境遇を十分知っていたはずなのに、自分が関取になると激変し、付け人のつまらないミスに怒り相手にけがをさせるとは。おおよそ想像を絶する行為です。貴乃花親方の教育云々の前に、この子の人間性に大いに問題があるように思います。
 でも、日馬富士の殴打事件では被害者側であり、この事件で内閣府にまで告発状を送り、事を荒げようと考えていた貴乃花親方には貴公俊事件はショックだったでしょう。親方は恐らく、内閣府への告発状提出で、今、相撲協会での不利な立場を逆転させたい、その後に権力闘争に打ち勝ち、理事長になりたいと狙っていたでしょうから。そんな矢先に、親の心子知らずのばかな弟子が”ワーストタイミング”でよく登場したものです。
 彼の言う「相撲協会の改革」とはこれまで具体策が出てきていないので、何を変えたいのかよく分かりません。邪推するに、要は「改革」を名目に自分が権力を握りたいだけなのでしょうね。でも、内閣府への告発状提出でさらに協会内部の亀裂、”傷口”に塩を擦り付けようとしたことや協会内で自ら果たすべき職務の怠慢、あの仲間と協調性を感じさせない態度では、ほとんどの親方がソッポを向いてしまったことでしょう。
 でも失礼ながら、小生には、今回の貴公俊事件は実に面白かったです。貴乃花自身が大々的に投げたブーメランがそのまま周回して自らの首を直撃したのですから。まさに絵に描いたようなブーメラン現象です。小生など下賤な者も、この事件からものすごい教訓を得ました。自分にも起こり得ることについては、あまり他者を追及、攻撃しない方がいいなということ。人間、年取っても学ぶことが多いです。

 上の写真は、香港街中の露天果物屋の風景。香港は南国の果物が豊富で、しかも安い。