つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

常識の違いをどう乗り越えるのか

 普段家にいる人間がときたま外に出ると、結構他人のしぐさが気になるものです。例えば、インフルエンザが流行しているこのときに、電車内で口も押えず、くしゃみしているヤツ。大声で話しているヤツ。小生は電車に乗ったら、たいがい本を読んでいるか、寝ているかのどちらかなので、電車内の声高の会話は気持ちよくないですね。
 最近は満員電車に乗る機会はほとんどありません。神田小川町にある関係団体事務所に出かけるときも午前10時過ぎなので、桜木町駅で乗る京浜東北線はいつも座れる状態です。ですから、車内が込み合うことによる不快感はないのです。が、一方で車内に空間があるだけに遠慮なしにくしゃみをする人がいたり、話したり、電車内を歩き回る人がいたりします。これには少なからず閉口します。
 昨日、午後の京浜東北線電車内で、帰宅時と見られる複数の小学校低学年生が大声で話し、かつ通路を行ったり来たりしていたのです。大好きな藤沢周平の小説に没頭しているときに、自分の前をうろちょろされたら小生には大迷惑で、思わず「君ら、うるさいぞ」と声を荒げてしまいました。
 でも、昨今のガキどもは小生の小言に対し、柳に風、カエルに小便といった感じで恐縮する素振りも見せないのです。電車通学しているほどですから、おそらくこれらガキどもは私立学校の生徒。金持ち家庭の子息と見ましたが、家庭教育はなっていない。金は持っていてもさぞかしバカ親なのだろうと思ってしまいました。
 マナー問題が出たついでに、もう一件提起します。先日、餃子チェーン店王将で、小生、一人入店者が座るカウンターでタンメンを食べた後、紙で鼻水をチーンしました。年取ったせいか、温かいスープものを飲むと、鼻水が出るのが習性となり、これは言わばいつものパターンです。
 すると、隣で漫画を読みながら定食を食べていた若いニーチャンが「そばで鼻をかむのは迷惑だ。そんなのはトイレでやれよ」と言うのです。確かに、隣で鼻水チーンとやられるのは気分がいいものではないですから、その場では素直に「申し訳ない」と謝りました。ですが後々考えるに、食事する場で鼻水チーンはそんなに許されないことなのでしょうか。
 内人に聞くと、「許容範囲ではないか」と言うのです。小生も、鼻をかむためにいちいちトイレに行っていられないと思うのですが、、。でも、世間にはいろいろ感じる人がいるので、難しいところです。例えば、隣で大声を出しながら食事する人がいれば不愉快に感じる人もいるでしょうし、他人がシーハシーハと音を出しながら、爪楊枝を使っていることも不愉快に思う人がいるでしょう。
 一言に常識と言っても、生まれ育った環境、家庭教育などで微妙に違うところがあります。その辺をどう受け止めて、他人の行為に対する許容範囲とするのか、不快感を感じずにいられるのか、本当に難しいですね。

 上の写真は、小生が関係する団体、一般社団法人「環太平洋アジア交流協会(旧名日本中国ASEAN経済文化研究会)」事務所が入っている神田小川町のビルの正面。