つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

舛添たたきのファナティシズムに恐怖感

 舛添要一東京都知事降ろしはなんだかファナティックになってきました。いかに舛添がせこく、小心で、しかも口先だけの男にしても、あれほど寄ってたかって殴りつけることもないのかなと、神奈川県民として岡目八目的に見ている小生は思います。舛添も舛添で男らしく腹を切れば(辞職する)いいものを、あの粘り腰はなんなのか、どうも持って生まれた品性から出ているようで見苦しい限りです。
 昨日の様子を見ていると、都議会与党の自公のうち、公明党不信任決議案に賛成し舛添降ろしに傾き、優柔不断なところは自民党だけになってしまいました。もし、不信任決議案を出して可決すると、舛添が議会解散という強硬手段に出るとの懸念から、不信任同意に躊躇しているとのことらしいです。
 でも、そんなことで躊躇してどうなるのか。もし、ここで自民党が舛添をかばうことになれば、それこそ次の選挙で自民は大負けしてしまいます。都民はしっかりと覚えていますよ。ここは都民の大多数の意向に沿って大勢の流れに乗った方がかの政党にとってはいいと思うのですが、彼らも所詮自己保身、目先のことしか考えないようです。本日未明になって最終的には不信任に乗ることを決めたようですが、遅すぎます。
 舛添都知事はもう他の選択はなく、各党が不信任を出すと決めた時点でいさぎよく腹を切る(辞表を提出する)のが普通の政治家です。いや、本来なら2,3週間前の時点で辞職していてもおかしくない感じでした。そうしていた方が、彼は余力を残し、知事を辞めても次のポストやさまざまな機会を与えられるはずです。東大教授をする頭脳抜群の男であっても、そういう状況判断や決断ができなんですね。品性の卑しさの故でしょうか。
 それにしても、ワイドショーなどを見ていると、舛添問題一色になっており、中世の魔女狩りのような、ちょっとファナティックな感じがして、恐怖心を覚えます。熊本地震発生後2カ月たって今、現地はどうなっているのか、国際情勢を見れば、中国の覇権主義ASEAN諸国との不協調、尖閣諸島周辺海域への軍艦遊弋と世間が関心を持ちそうな問題は多々あるのですが、どのチャンネルを回しても舛添問題ばかり。
 世の中はそれほど舛添問題だけに関心を集めているのか。単に川にはまった犬がたたかれているのを面白がって見ているだけではないのか。いかに日本が東京中心主義であるとはいえ、所詮ローカルネタではないか。もっと取り上げるべき話題はあると思うのですが、なぜにこうも集中されるのでしょうか。日本社会の持つある種のファナティシズムに恐怖感を覚えます。

 上の写真は、鴨川シーワールドのペンギン。ペンギンのしぐさは本当に愛らしい。