つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

ポケモンGO見ながら運転の愚かさ

 10月27日、愛知県一宮市で、下校中の小学4年生がトラックにはねられ、死亡しましたが、どうもトラック運転手(36)はスマホ向けのゲーム「ポケモンGO」をやりながら、運転していたようです。亡くなった子供の親にしたら、やるせない思いでしょう。なんでこんなゲームがはやるのか、運転してまでやらなければならないものなのかと嘆き悲しんだに相違ありません。
 事故を起こした運転手は「事故時、ゲームに熱中して前を見ていなかった」と供述、そればかりか「運転中はいつもゲームをやっていた」と吐露しています。なんと愚かなことか。トラック運転手であればプロでしょう。運転して物を運んでなんぼ、それで生活しているのでしょう。どうして自らの仕事を大切にしないのか、どうして自己否定のようなことをするのか。彼が禁錮1年2カ月の実刑判決を言い渡されたのは至極当然のことと思います。
 でもよくよく考えると、このゲーム自体に問題があるように思えてなりません。小生は詳しく承知していませんが、スマホ画面上にポケモンが現れ、それを追尾する形で目的地に達するというものらしいです。つまり、画面をずっと見ていないと成り立たないゲーム。となれば、車でなくとも、歩行中でもこのゲームで遊んでいるなら、ずっとスマホ画面を見続けなければなりません。
 歩行中でもスマホ画面を見続けで歩くのは大変危険な行為です。テレビのワイドショーなどでも、発売当初から盛んに注意喚起されていました。もともと危険性を孕んでいるゲームソフトなのですが、これまで自治体の条例レベルで禁止されたとか、何らかの改善が加えられたとかの話は聞こえてきません。神社仏閣などで独自に、ポケモン出現地に利用しないようゲーム会社に求めているところはありますが、、。
 ポケモンGOの話題はテレビで別段取り上げられないところを見ると、もう世間に大流行していて、とりわけニュースにもならないからでしょうか。それだけ、危険が世の中に充満しているということです。歩行者間の事故だけでなく、車の事故もまたまたあるかも知れません。酔っ払い運転の危険性が再三言われながら、後を絶たないように。
 小生に言わせれば、そもそもそんな危険なゲームを世に出したゲーム会社の品位を問いたいと思うほどです。いや、品位だけでなく、これで事故を起こした人がいるなら、刑事上の”共犯者”とも言えるのではないでしょうか。ちょっと大仰ですが、文明は人間を楽にさせ、楽しませてもくれるけど、半面、どこかに危険因子が潜んでいるということ。われわれはそのことを頭のどこかに入れておかなければならないと思うのです。

 上の写真は、横浜・野毛の飲食街で見かけたハローウィン・フェスティバルの飾りつけ。毎年10月末、野毛飲食街と吉田町は仮装した人たちが集まり、賑わいます。