つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

男女関係の個人名暴露が一番悪い

 北朝鮮の強気な青年独裁者も困ったものですが、自民党の国会議員にも困った人が多いようです。まあ、衆院でも300議席近い数があれば、いろいろな奴がいておかしくないのですが、、。前にも議員同士で結婚し、妻議員が妊娠しているさなかに不倫して、相手の女性から告発された議員がいましたっけ。今回は重婚にストーカー、さらに議員同士の不倫(疑惑?)をしていたという豪傑です。
 父親が官房長官をしていた有力者の二世で、広島選出の中川俊直という議員。テレビのワイドショーによると、妻と3人の子供がいるのに、ハワイで愛人と結婚式を挙げたというのですから、呆れてものが言えません。本人の弁解では、「結婚する気はないが、愛人が望んだので式だけ挙げた」とか。籍は入れなくとも、これは立派な形式重婚罪だし結婚詐欺。そして女性が週刊誌にこの事実をタレ込もうとしたので、彼女の自宅に押し掛け、ストーカーまがいの圧力をかけたとのこと。
 記者をしていた経験からすると、この騒ぎを聞いて素直に、議員ってこんなヒマな職業でしたっけと感じました。まだ2期生くらいの新人であれば、支持者を離さないように必死で選挙区を回るどぶ板行脚を繰り返していないと駄目だと思うのです。二世議員(あ、三世か)なので支持層が出来上がっているからそれも必要ないのか。でも、議員としての勉強は必要でしょう。
 もし、彼に向上心があって将来父親以上の大物を目指すなら、先輩議員からさまざまな政治テクニックの教えを受けたり、役所を回って官僚と誼みを通じたりの努力は欠かせません。40歳台半ば、議員として大成するかどうかというそんな大事な時期に、愛人の求めに応じてハワイに行き、結婚式の真似事をするヒマなどないと思うのですが、、。
 まだ若い生身の人間ですから男女関係が欲しいし、あっても不思議ではないのですが、でも、議員という人気商売であるならば、それは最大限注意をすべきところ。議員スキャンダルを狙うパパラッチカメラマンや記者がうようよしているのに、女性の部屋に行き、さらにストーカーまがいのことまでするなど言語道断です。議員が行ってもおかしくない場所、例えば議員事務所が多く入る都心の高級ホテル、議員宿舎や事務所などで”決着”がつけられなかったのか。
 その点、議員同士の男女関係というのは互いに秘密を守りやすいという点で、ある意味うまい関係だと思います。かつて議員同士が野外でキスしたところを激写されたケースもありました。ただ、中川議員の場合(キスしていた人も同姓でしたね)、くだんの愛人とベッドにいる時に女性議員と付き合っていたことを暴露し、その個人名まで話していたとか。なんと愚かなことか。
 男女関係の相手を第三者に明らかにするのは超タブー、絶対やってはいけないこと。相手に迷惑がかかることは火を見るより明らかですから。それとも、話した相手とは信頼関係があるので、永久に漏らさないとでも思ったのか。いずれにしても、こんな簡単な人間関係のルールも分からない人が国同士の外交、通商交渉(経産省政務官だったとか)もできないでしょう。その辺からしても、すでにこの男は議員として失格です。


 上の写真は、先週土曜日15日に新宿御苑で開かれた自民党の観桜会の風景。機関紙にコラムを書いている関係で招待状が来るので毎年出席しています。