つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

自民逆風の中でも、猫の前に出るネズミが

 所属国会議員が400人以上いれば、いろいろな人も出てきてもおかしくないけど、今の自民党は本当に劇場型です。議員同士結婚を解消した総務大臣の情報、52歳の若さで膵臓がんでお亡くなりなる議員の訃報があるわきの週刊誌の広告では、元歌唱グループ「SPEED」出身の今井絵理子参院議員が地方議員と不倫ですと。彼女は聴覚障害の息子を持つ健気な若い母親というイメージだったので、ちょっと驚きました。
 小生は芸能界やスポーツ界出身のタレント議員というのは反対です。名が売れているだけで候補になるというのはあまりにも安易。彼らは恐らく政治の構造、簡単な三権分立の仕組みすらも知らないだろうし、いわんや憲法なんでそれまで勉強もしたことがない人がほとんどでしょう。それでどうして政治の世界に出てくるのか。それぞれの専門分野で頑張ればいいのにといつも思います。
 もっとも、こうしたタレント候補者に票を投じる有権者がいるのだから、しょうがないと言えばしょうがないのですが、、。ミーハー有権者は名前を知っている”安心感”からファン投票みたいな感じで一票を投じる。政権与党はタレント議員が何にも知らなくても政府・与党を支える一票を国会で示してくれればいい、まあ、こうした調和性があるので、いつまでも国会の芸能人化が続くのでしょうね。
 よくよく考えれば、今井議員は33歳であり、女の盛り。離婚し現在独身であるならば、新たに男性を求めるのは自然のことです。相手が妻子持ちながら離婚寸前であることを考慮して、不倫関係を最大限許容するとしても、付き合い方がまず過ぎなかったか。大胆すぎたのではないかと感じます。
 相手は神戸市議会議員と言うが、しばしば東京に来ており、しかも東京−神戸の新幹線の行き来で2人は隣同士で席を取って眠ったり、議員会館か、宿舎かで深夜まで”一緒に原稿を書いていたり”していたとのこと。これではうわさになるのは当然で、すぐに週刊誌の餌食になってしまいます。
 今、自民党には逆風が吹いています。世間の監視も厳しいです。こんな時に、自ら猫の前に進み出るネズミがいたとしたら、愚かすぎます。特に、男女関係は両中川議員、宮崎議員の前例があり、面白く、分かりやすいネタなので、パパラッチが鵜の目鷹の目で狙っています。今井議員なら、そんなことは人気の歌手グループ時代に経験済みで、分かりきったことだと思っていましたが、、。
 記者経験から感じていたことですが、一般にマスコミは内閣支持率が下がると、政権に対し冷たくなり、かさにかかって攻撃し始めます。こうも次から次へとスキャンダルが出てくるというのは、安倍政権、自民党は「川にはまった犬はたたけ」という状態に置かれてしまったということかも。日本の首相は4年以上やると、新鮮味を失い、世間では変化を求める雰囲気が高まるのでしょうか。


 上の写真は、東京・芝高輪にある泉岳寺の山門と、同敷地内にある赤穂浪士大石内蔵助の墓。