つれづれなるままに-日暮日記

現世の森羅万象を心に映りゆくままに書きつくる。

10月初旬まで暑かったので、紅葉が遅い

 20日朝から今日21日夜まで、香港時代の仲間と旅行割引を使って信州を一周してきました。最初に関越道を使って妙義山近くまで。かつて二度ほど登って怖い思いをしたスリリングな山、妙義山を左手に見ながら高速を降り、横川-軽井沢間のジグザグ道路、18号線旧道を通って軽井沢方面へ。途中、廃線鉄道の眼鏡橋碓氷峠の紅葉を見ながら軽井沢に到着。軽井沢は旧軽と中軽の中間にある雲場池を散策しました。ここは紅葉を池に映すということで人気スポット。上天気でもあり、大勢が池を散策していました。残念ながら、鮮やかな紅葉の池面映しは見られませんでしたが、鴨の群れの湖面での戯れが可愛かった。

 このあと、佐久、小諸、東御を経て八ヶ岳の中間を走り、茅野、諏訪へ。上諏訪駅前の名店蕎麦屋「いずみ屋」で夜食を取り、岡谷市のビジネスホテルに一泊。翌日は諏訪大社などをお参りしたあと、一般道で松本を越え大町まで行き、高瀬川沿いの大町ダム湖までドライブしました。ここもなかなかの紅葉の名所。堪能した後、再び松本方面に戻り、安曇野へ。安曇野市には東京都江戸川区の保養所があり、仲間の江戸川区民とともに、同区内の勤労者を装って一泊しました。素晴らしい温泉宿です。前には渋谷区民の友人と一緒に箱根の同区施設を利用させてもらいましたが、東京都の自治体はどこもなんと素晴らしい保養施設を持っていることか。

 3日目は大町市の山岳博物館へ。そのあと、大峰高原(池田町)の七色大かえでや大銀杏の紅葉を見て、東京向けの高速に乗る前に土産物屋に立ち寄りました。なぜわざわざ土産物屋に寄ったかというと、岡谷のビジネスホテルでも、江戸川区の施設でもそれぞれ一人3000円、1000円の商品クーポン券が出たからです。これで一日目の夕食代は出たし、江戸川区施設のクーポン券で土産物も買えました。それでも仲間全体のクーポン券はまだ余っていたのです。貧乏人の旅行には本当にありがたい制度です。コロナによる景気ダウンを盛り返すため、国は人々に旅行させようと、ものすごい金を使っているのですね。申し訳ないと思うと同時に、国家財政は大丈夫かと老婆心ながら心配しました。

 午後1時過ぎに安曇野インターで長野道高速道路に入り、少し遠回りですが、更埴インター経由で信越高速、さらに関越道路へ。仲間のもう一台の車は中央高速を使って戻りました。東京までの距離ははるかに中央道の方が近い。結局、関越も中央道も日曜午後の渋滞があったのですが、関越の渋滞はそれほどでもなく、遠回りしたわれわれの方は4時半には新宿に着きました。一方、中央高速を使ったもう一台は大渋滞に巻き込まれ、午後4時半にはまだ小仏峠も越えられなかったようです。遠回りは正解でした。急がば回れとはこのことだと思います。

 で、紅葉の話。10月下旬にいうのに、寒暖の差が激しい長野でも、カエデの色つきはまだ十分でありませんでした。特に、大峰高原の大カエデの色つきはいまいち。まだ、グラデーションの状態。ですが、その後、平地の寺にあった大銀杏は1本だけでしたが、背が高く、上から下まで見事な黄色でした。大銀杏を見るだけでも安曇野盆地を巡った価値はありました。それにしても、紅葉が遅いのは今年の天候のせい、それとももともとの地球温暖化のせいか。10月まで気温30度近くであると、紅葉は遅くなるのでしょう。となると、東京や横浜市内の紅葉は確実に12月初旬になりそうです。

 以下は、信濃旅行で一緒だった友人が作った「旅の思い出」図録。

 

   上の写真は、大峰高原の大カエデ前の小生。下の2枚は安曇野平地の寺の大銀杏。一番下の写真の後ろに見えるのは北アルプス連峰。上はガスがかかっている。